11月8日 (月)  「たかやん議員日記」2004.第236弾!

「たかやん議員日記」2004.第236弾!  11月8日(月)

82歳の誕生日
今日は死んだ父さんの82回目の誕生日だ。陸軍少尉で機関銃部隊の指揮官だった父さん。何度も死にそうになったが、生きて帰って来られたのはお前達のおじいちゃんとおばあちゃんがお父さんを丈夫に育ててくれたからだよ。といっていた父さん。そんな父さんが死んでもう25年になる。小さい頃僕が「海ゆかば」を歌っていると『だらめが!』と怒った父さん。「何でいけないの?いいメロディーだから歌っているのに・・」そういうと『歌詞の意味を考えて歌え!いいか朋矢。兵隊さんたちはな、誰も天皇陛下万歳!と言って死んだりしなかったんだ。みんなお母さん!って言って死んでいったんだ。だからそんな歌を歌うんじゃあない!』そう言った父さん。僕はそれを聞いて泣きそうになったのを覚えている。17歳で死んだ登おじさんもきっと「お母さん!」って言って死んでいったのだ。父さんはお酒を飲んでは登叔父さんの話をして泣いていた。弟を失った兄貴があれだけ嘆くのだから、息子を失った母はどれだけ苦しんだことだろう。だから僕は戦争が嫌いなのだ。

教育委員会
僕は別に教育委員会が嫌いなわけではない。前の教育長は僕の父親のような人だったし、教育部長だった人は僕の兄貴のような人だった。(誤解のないように言っておくが、彼らが僕をどう思っているかは僕には全くわからない。)僕の五中時代の先輩や同僚は教育委員会や管理職になった人が多い。だから基本的にはどちらかというと好きなくらいなのだ。今朝も6時過ぎにランニングに行くと自転車で出勤していくK先生の姿が見えた。彼は体育の教師だが僕は好きである。そう僕が一番好きな先生は体育だし、別に体育の教師だから嫌いなわけでもない。
この間控え室に来て話を聞いてくれたT先生も毎晩10時過ぎまで役所に残っているといっていた。みんな物凄く頑張っているのだ。それは僕もよくわかっているつもりだ。でももっともっと子ども達のほうを見て欲しいのだ。学校現場で頑張っている先生達のほうを見て欲しいのだ。


ふと自分の存在が蟻のように感じる時がある。僕がどんなに議会で質問しても、教育長も教育委員会もびくともしないのではないか・・・・彼らは巨象なのかも知れない。だから思ったことを正直に言えば言うほど、逆に簡単に潰されてしまうのではないか・・・六中テニス部が簡単に潰されそうになったように、僕の塾も簡単に潰されてしまうかもしれない・・・ふと、そう思うことがある。塾の子ども達のためにはおとなしくしていたほうがいいのではないかと思ったりもする。だけどもっとたくさんの子ども達・・新座の子どもたちのためには黙っていてはいけない。そう死んだ父さんがいっている気がする。もう50年も生きてきたのだ。昔の人たちは人生20年といっていたではないか・・・。そう思うと蟻は蟻なりに精一杯生きたほうがいいやという気になってくる。新座の子ども達が楽しく学校に通えるように蟻は蟻なりの努力をしていけばいいのだろう。多分・・・・。