3月24日 (水)  「たかやん議員日記」2004.第18弾!

「たかやん議員日記」2004.第18弾!
卒業式
初めて小学校の卒業式に出席した。どうせ行くなら一番良い学校へということで、栄小学校へ行くことにした。6年2組の担任は石渡智樹。彼がどんな風に子ども達を卒業させていくかを見たいと思ったのも確かだ。式は「君が代」で始まった。僕は歌わなかったが両隣は元気よく歌っていた。僕は栄小学校の効果は思い切り歌った。なかなかいい校歌だと思った。
卒業証書授与がはじまり、子ども達一人一人が舞台の上で自分の夢を叫んだ。6年1組の雨宮里菜ちゃん。「私の夢はアナウンサーになって、世界中に夢を伝えることです。」
6年2組の吉川豪作君。「僕の夢はプロレスラーになって、世界チャンピョンになることです。」2組の担任の智樹は名簿を見ないで、子ども達の名前を呼んでいた。さすがに僕の教え子だけのことはある。
授与が終わると、学校長の式辞。懐かしい・・・キノッピーの声だ。キノッピーは式辞の最後にこんな作文を読んだ。ここにある小学校6年生が書いた作文があります。
「僕の夢はプロ野球選手になることです。その為に中学、高校と全国大会に出て活躍しなければなりません。活躍できるようになるためには、練習が必要です。ぼくは3歳の時から練習を始めています。3歳から7歳までは半年くらいやっていまいしたが、3年生の時から今までは365日中、360日は激しい練習をやっています。だから、1週間で友達と遊べる時間は5,6時間です。そんなに練習をやっているのだから、必ずプロ野球の選手になれるだろうと思います。そして、その球団は中日ドラゴンズか西部ライオンズです。ドラフト入団で、契約金は1億円以上が目標です。ぼくが自信があるのは、投手か打撃です。去年の夏、ぼくたちは全国大会に行きました。・・中略・・・ぼくたちは1年間負け知らずで野球ができました。だから、この調子でこれからもがんばります。そしてぼくが一流の選手になって試合に出られるようになったら、お世話になった人に招待券を配って応援してもらうのも夢の一つです。とにかく一番の夢は、野球選手になることです。
(愛知県西春日井郡とよなり小学校6年2組 鈴木一朗)
そうあのイチローの作文だったのだ。それから卒業式は実に淡々とすすんだ。僕は来賓紹介の時に笑顔でこう言った。「みなさん卒業おめでとうございます!」「石渡智樹君!よく頑張りました!」その時2組の子ども達の顔がぱーっと輝いた。担任の先生を誉められると子ども達は嬉しいものなのだ。先生と生徒の心が繋がっているクラスは間違いなくそうなのだ。そして智樹自信も驚いて顔を真っ赤にしていたけれど、嬉しそうに笑っていた。
最後の学活ではギターを弾いて歌を歌うといっていた智樹。うまくいっただろうか・・・・体育館で深呼吸して泣くのを堪えていた智樹。それに気付いた女の子達が泣いていたっけ・・・・。卒業式そのものは随分硬い感じがしたけれど、智樹のクラスには温かい柔らかいものが溢れていた気がする。そして栄小学校全体にその温かいものを感じたたかやんであった。                たかやん