4月16日 (金)  「たかやん議員日記」2004.第36弾!

「たかやん議員日記」2004.第36弾!  4月16日(金)

三中
今日の視察?は三中。ここでも英会話の授業を中心に見学させてもらった。最初のクラスは1年生。それも初めての「英会話」のクラスにお邪魔した。担当の加配のS先生は22歳。AETの先生は21歳。若さ溢れるコンビに僕は好印象を持った。生徒一人一人の名札を確認しながら握手していくS先生。僕は昔の入学式を思い出していた。授業が始まると校長のM先生も教頭のK先生も子ども達と一緒に英語を発音していた。子どもと一緒にやる。そういう先生たちが少なくなってきた中で管理職が英会話を生徒と一緒に勉強する。いいことだなあと思った。
残念だったのは一人の男子生徒に授業が振り回されていたこと。最初の授業だから子ども達は日本語でAETに質問し、それにAETが英語で答え、それをS先生が通訳するとういパターンで授業が進んでいったのだが、ある女の子がDo you like swimming?とAETに英語で聞いたら「何、英語使ってんだよー!」と彼が叫んだのだ。そしてその一言でクラス中が萎縮してしまった。英会話のクラスで英語を話したら怒鳴られるのでは、その女の子は辛かったと思う。普段はうるさい子も大人が5人もいると静かになるものだが、彼はそういうパターンには当てはまらなかった。彼は「勉強する権利」を教わってないのだろう。「勉強できる幸せ」も習ってないのだろう。僕が英語教師だったら、教室からつまみ出していた。少なくても「つまみだすぞ!」とは言っただろう。他の子たちの勉強する権利を守る為に。一年生の今の時期にこの状態だということは、小学校6年生の時はどうだったのだろう。「学級崩壊」が心配である。

2時間目の1年生は授業にかなり集中できていた。AETの英語をリピートする声の大きさも1時間目のクラスより最初から大きかった。1年生らしい英語の授業だった。

3時間目の3年生は授業がなかなか始まらなかった。英語係の子が教室を確認しなかったかららしい。まあそういうことはよくある話である。問題はその後の授業。まず人の話を聞くということができていなかった。一人ずつ英語で自己紹介するのだが、My name is Takayan. I like dogs.というそれだけのパターンの英語を話すだけで大騒ぎ。「俺なんていえばいい?」「わかんねー!」「ねえ、ねえどうすんの?」と誰かが話していても全くおかまいなし。うるさくて何を英語でいっているのか全然聞こえなくて困った。とうとうS先生が大きな声を出した。22歳の新任の先生と21歳のAETが3年生の初めての授業で大きな声を出す。できたら避けたい状況である。1年間がうまくいくか、いかないかがかかっている授業なのだから・・・・。だけど怒鳴っていいのである。子ども達は筋の通ることで怒られたときは納得するものだ。そういうことで教師は妥協してはいけないのである。服装とか髪型とかで怒られると反発するのとは対照的だ。子ども達はS先生の気迫に負け、少し静かになった。
3年生だとういうのに、AETの英語がほとんど聞き取れていない子が多いのにも驚いた。聴くトレーニングをしていないのだろうが、聴かなくては話せるようになるわけはないのだ。身近にネイティブスピーカーがいるという幸せに気付いていないのだろう。ただひたすらワイワイガヤガヤするだけの授業で終わってしまったのがとても残念だった。
3中の子ども達は全体的に笑顔が多かった。挨拶も笑顔でしてくれる子がたくさんいた。でも、肝心の授業態度は感心できなかった。もったいないなあと思った、たかやんであった。

最後に校庭のトイレを見た。意外ときれいだった。ペーパーホルダーもちゃんと付いていたし、トイレとしての機能もちゃんとありそうだった。

三中の不登校生徒は3月末で21名とのことだった。