9月28日 (火)  『たかやん議員日記』2004.第195弾! 

『たかやん議員日記』2004.第195弾!  9月28日(火)

真夜中日記
実はもう日付が変わっていて、今は9月29日の午前2時。議会が終わったのが今日の1時23分頃だったのだ。予想通り議会は伸びに伸びて、会期を一日延長することになった。午前0時過ぎ、議長の「おはようございます!」という声で議会が再開された。

新米議員はドキドキ
今日(正確には昨日)は意見書を提出した。意見書の内容は
『子どもの権利条約』に基づいた子どもの権利保障を求める意見書
日本が、1994年4月22日に世界で158番目に国連の「子どもの権利条約」を批准・発効してから10年たちます。2002年5月に、ニューヨークの国連本部で開かれた「国連子ども特別総会」では子ども達のために世界の国ぐにや人々が何をするのかが、詳しく約束され、「子どもにふさわしい世界」という文書にまとめられました。日本もこの総会に参加し、ここで決められたことを守ると約束しました。この「子どもにふさわしい世界」では、各国が、社会のさまざま人や機関、団体と協力して、約束を実現するための「国内行動計画」をつくるように定めています。しかし日本政府は、まだこの子供のための「国内行動計画」を策定していません。
 近年、子どもに対する虐待や体罰の増加、さらには性的搾取の問題等、子どもの権利侵害はますます深刻化しています。いまこそ、「子どもの権利条約」の精神に基づき、幅広く子どもの権利を保障する取り組みが求められるところですが、自治体には、子どもの権利条約の精神が行き渡っているとは言いがたい状況です。今後、国におよび地方自治体では、その普及・啓発に向けた取り組みを強める必要があると考えます。よって本議会は、国および地方自治体において「子どもの権利条約」の趣旨を最大限尊重し、子どもの権利保障を求める仕組みづくりに取り組むよう求めます。
こういう内容だった。

ドキドキの新米
何しろ新米だから何をするにも初めてで、意見書の作り方もわからなければ、提出の仕方も分からない。提案の仕方もみんなのを聞きながら、その場で考えるというなんとも怪しい状態で壇上に立った。

子どもの権利条約については前から色々教えてもらっていたし、国連の勧告も読んでいたので頭の中では整理されていた積もりだった。

ところが「質問!」が来た。質問が来ると提案者は前の席に座ってその質問にいちいち答えなくてはいけないのだ。新米なのに勘弁してよ!というわけにはいかない。大体のことは頭に入っていたので、メモも持たずに前にいったのだが・・・・公明党の亀田議員の質問にちょっとドキドキしながら答えたのだった。

質問が終わると討論に入る。まず共産党の保坂さんが賛成討論をしてくれた。次に革新無所属の星川さんも賛成討論をしてくれた。そして議決。30人中28人の議員が賛成してくれて僕の出した意見書は通った。驚いたのが退席した二人、最大会派の二人の議員(森田議員と嶋野議員は意見は違うけれど、子ども達のことをよく考えている人たちだと思っていたのに・・・・・)退席ということは反対ということなのだ。きっと僕のことが嫌いなのだろう。まいっか・・・・。

僕は今の新座の教育、特に中学校では「子どもの権利条約」はほとんど行き渡ってないと思っている。そういう意識がない教師達が多いのだ。特に生徒指導に関わる教師達にそういう意識がないから問題なのだと思う。相変わらず「校則」という決まりが上位にあり、国際法である「子どもの権利条約」は無視されているのが現状なのだ。そういうところは普通の議員の人たちには見えない部分かも知れない。

決まりを守らせることが大事というのなら、まず大人が国際法を守らなければ・・・・・。服装が校則に合わないからといって、学校に入れないなどという教育は論外である。自分の考えを言おうとすると「言い訳をいうな!」と怒鳴るのは教育ではない。

こうして新米議員のドキドキ9月議会は終了した。今度は12月。それまで色々勉強することがたくさんある。
それでも大学を3月に卒業して、4月から3年生を担任した時のことを思えばドキドキ度は低いかもしれない。何を言われてもあの時のプレッシャーに比べればたいしたことはないと思う。とにかく自分の思ったことを言おう。色々しがらみはあるけれど、一度きりの人生なのだから、みんなに合わせるだけで全然ドキドキしないのは詰まらない。

議長も議会事務局の方たちも市長も執行部のみなさんもお疲れ様。そして29人の議員のみなさんもお疲れさま。                        たかやん