1月3日 (月)  「たかやん議員日記」2005.第3弾!

「たかやん議員日記」2005.第3弾!   1月3日(月)

茜とこころ
久しぶりに茜とテニスをした。彼女が六中のテニスコートに初登場した日のことを僕はまだ覚えている。昔から新入生が来ると必ず「手つなぎ鬼」を全員でやるのだが、その小さいやせっぽちの女の子は何度やっても最後まで残っていたのだ。『あの子の名前は?』「島 茜です。」茜は4月に入部し、5月の大会にもう出場していた。勿論1年生なのだから勝てるはずはない。それでも時折見せるショットと動きは普通の子ではなかった。茜はみるみる強くなっていった。上級生を倒し、男子を倒し、6中のエースになるのにそれほどの時間はかからなかった。
ある日、その茜を金網の外からじっと見ている小学生の女の子がいた。ちょっと鼻をたらしているその女の子があまりにもじっと見ているので、『テニスやりたいの?』と聞くとこくっと頷いた。しばらくして3キロのランニングの時間になったのだが、その子はまだいたから『一緒に走る?』と聞くとまたこくっと頷いた。
走り出して驚いたのは、その小学生の女の子が僕を抜かそうとしてきたことだ。僕はその頃毎日子ども達と走っていて、(1500は5分くらい。)いつも先頭の方だったから、まさか小学生の女の子が僕を抜かしにかかってくるとは思わなかったのだ。3キロが終わって、そのこの方を見ると、その子は悔しくて少しベソをかいていた。それがこころだった。

こころはその日から毎日のように六中の練習に参加するようになった。小学生が中学校の部活に参加していたのである。僕は前から「このテニスコートはみんなのものだよ。だから君達の弟や妹がきてもいいし、お父さんやお母さんが遊びにきてもいいんだよ。」といっていたので、その通りにこころを受け入れたのだった。
ところがそれに怒ったのが中学生の女の子達だった。自分が教わる時間が減ってしまうと思ったのだろう。物凄い反発がきた。だけど僕はそれでもこころを練習にこさせたのだった。『お前達とだって練習はやってやる。何時からだって練習してやる!』そう言うと彼女達は「3時半からお願いします!」と言ってきた。『分かった!』
そうして僕達は真夜中の3時半から体育館で練習をしたのだった。顧問が顧問なら生徒も生徒、それにしてもよくもまあ親が練習に行かせたと思う・・・・。その後部活の雰囲気が少しよくなったのは気のせいではなかったと思う。

今日はそんな懐かしい昔を思い出しながら、茜とテニスをやった。楽しかった。