10月16日 (日)  「たかやん議員日記」2005.第285弾!

「たかやん議員日記」2005.第285弾!  10月16日(日)

母の誕生日
今日は母さんの81回目の誕生日である。普通は誕生日に息子の方からプレゼントを贈るものだが、今日は母さんからお米が届いた。「ありがとう!」と「おめでとう!」の電話をすると声が弾んでいるのが分った。空も「ばあちゃん!」と一言。その一言がまた嬉しかったらしく、いつもより声が元気だった。

ワイシャツ
朝霞に住む兄貴から「ワイシャツをあげるからおいで。」という電話があった。丁度ワイシャツを買おうと思っていたところだったので喜んでいったら、スーツにネクタイまでついていた。「このスーツは10万はするよ。」『マジ?』「このネクタイはグッチだから1万以上したかな・・」『ほんまかいな?』スーツは2着、ワイシャツは30枚。ネクタイも10本以上もらったから、宝くじが当たったような気分になった。小さい頃は随分いじめられたが・・・実はいい兄貴なのである。『NK損保のコマーシャルは本当にひどいね?』と兄貴の会社のコマーシャルのことを味噌糞にいったら、「本当にセンスがないんだ」とぼやいていた。合併する前の「まさかの時のK火災」のコマーシャルが僕は好きだった。

プリンと帽子
今夜の環八は大渋滞だった。流石のチェジュウ号も渋滞には勝てない。横浜に着いたのは11時を過ぎていた。病室では和彦がNHKの「シルクロード」を見ていた。長女のゆみ子ちゃんは卒論の勉強。外語大を蹴って、上智の英米文学へ行ったというから凄い。
和彦は3日前に会った時よりも少し小さくなった感じがした。痛みも少しあるらしく、モルヒネの量が増えたらしい。それでも気力だけは充実していて、僕らはシルクロードを見ながら、歴史を語り、環境問題を語ったのだった。
「邑、頼みがあるんだ。」『何?』「冷蔵庫のプリン食べていってくれないか?」『いいよ。』
「邑、そこに帽子があるだろう?」『この汚い帽子か?』「それなあ、数十年前に函館時代に僕が被っていた帽子でさ・・・・もって行ってくれないか?」『ありがとう。』「邑がさ、コートで走れなくなったとき、その帽子を被ったら俺がきんと雲に乗って、助けにきてやるからさ。」「毎日被らんでいいよ。ちょこっとどこかに置いておいてくれるか?」と和彦。『わかった。大事にするよ。』「ありがと」
『じゃあな。』「おう、じゃあな。」僕らはいつものように握手をして別れた。和彦の手の力が少し衰えたのを感じた。