11月15日 (火)  「たかやん議員日記」2005.第315弾!

「たかやん議員日記」2005.第315弾!  11月15日(火)

アスベスト
懸念していたアスベストの大気中の濃度の検査結果が今日の文教委員会で発表された。
それぞれ1ℓ中のアスベストの本数で

東野小は3ヶ所とも工事前0.50本/リットル、工事中50本/リットル、工事後0.50本/リットル。

新堀小は3ヶ所で、それぞれ
工事前1.60本/リットル、工事中50本/リットル、工事後0.50本/リットル。
工事前0.71本/リットル、工事中50本/リットル、工事後3本/リットル。*
工事前0.99本/リットル、工事中50本/リットル、工事後0.85本/リットル。*

六中は2ヶ所でそれぞれ
工事前0.50本/リットル、工事中68本/リットル、工事後0.50本/リットル。
工事前0.50本/リットル、工事中50本/リットル、工事後1.4本/リットル。*

この発表を受け疑問点をいくつか質問した。「工事前の0.50という数字が多いが、こんなことはあり得ない。」「工事中の50本についても同じである。」「0.50という単位と50という単位では100倍の意味の違いがある。」
それに対する答弁は「0.50本未満、50本未満ということです。」「50本については再度確認してみます。」というものだった。0.50本未満ということは限りなくアスベストが無かったという意味だ。
ところが*にあるように、3ヶ所で工事後アスベストが増えている。この点について聞くと「工事直後だったので、アスベストがまだ落ち着いていなかったのだろう。」という答弁。これには本当に驚いた。アスベストを削る工事で逆にアスベストが空気中に飛び出し、危険度が増えることは知られていることだからだ。僕が前々から主張しているように、現在の段階で空気中のアスベスト濃度に問題が無ければ、工事すること自体が不必要だと思う。一番問題なのは、子ども達が工事終了後、その危険を知らされずに安心してアスベストを吸っている可能性があるということだ。この点について質問すると、「3本/リットルというのは自然界の空気中でもある数字で、国の基準10本/リットル以下であり安全かと思われる。」という答弁が返ってきて厭きれてしまった。
 「これ以下なら問題ない」という数値を「閾値」(いきち)というのだが、アスベストの場合は放射線などと同じようにこの閾値を設定しないことになっているからだ。どんなに濃度が低くても、低いなりのある確率で健康被害を引き起こす可能性あるということなのだ。 勿論10本/ℓ以下になることに越したことはないが・・・・。
僕が問題にしていることは、工事の結果アスベスト濃度が増えてしまった(危険が増した)という事実。その事実を知らされないで、子ども達がその箇所を掃き掃除したりしてアスベストを吸っている危険性があるということだ。そしてもう一つの問題点はもっとも高濃度のアスベスト(7.0%)が吹き付けられていた新堀小の音楽室が工事後の空気中の濃度結果がでていないのに、工事の翌日から使用されている事実である。
「3ヶ所で工事後の方が空気中のアスベスト濃度が上がっているという事実を知りながら、結果が出る前に、一番危険だと思われる音楽室を使用するのは納得できない。」と僕は言った。それに対する答弁は「アスベストは全部取り除いたのですから、もうこれ以上増えることはありません。」という訳の分からない言葉だった。
廊下や階段と違って、音楽室は空気が拡散しにくいと思う。僕が心配なのは、子ども達が工事によって床に落ちたアスベストを掃き掃除をすることで知らず知らずのうちに吸い込んでしまうのではないか・・・・ということなのだ。どこの工事も工事後が0.50未満になっていれば安心もするが、明らかに工事の結果、吹き付けられていたアスベストが空気中に飛び出してきた訳だから・・・・
子ども達は毎日掃除をしているだろう。水拭きなどで雑巾にくっ付いて流れてしまっていればいいのだが・・・箒で舞い上げて、子ども達の肺の中に入っていなければいいのだが・・・。

空気中の濃度が0.50未満だったら工事はしない方が安全だと僕は思う。お金をかけて子ども達をかえって危険な状態にしてはいけないと思うのだ。12月議会でも勿論取り上げることになるが・・・・
みなさんはどう思いますか?

(*新堀小の音楽室は11月8日から使用している。検査の結果がでるのは12月ということである。)

takayanchan@jcom.home.ne.jp