12月2日 (金)  「たかやん議員日記」2005.第332弾! 

「たかやん議員日記」2005.第332弾!  12月2日(金)

黒板の議会便り
「見たよ」という人が結構いた。車で通りがかった人には少し字が小さいかも知れない。それでも自分の字で通信?を書くのは実に久しぶりなので、なんだか新鮮である。21年間、学級通信を書き続けてきたが、ずっと手書きだった。最初の頃は「な」という字が読めない!と子ども達からよく言われた。面白かったのは校長達。僕の通信を楽しみにしてくれている人もいれば、「なんだこれは!」と味噌糞の人もいた。今だったら大変だ。個人情報保護法とかで迂闊に名前を書くこともできない。その点、議会便りは楽だ。市からの報告をそのまま書けばいいのだから・・・。

12月14日(水)
僕の8回目の一般質問は14日の午後になりそうである。今回のテーマは、アスベスト、事業時数、陵平、六中テニス部、そして学校崩壊である。テーマが多いと、それだけ神経も分散するからもう少し絞った方がよかったかも知れない。だけど、後悔したくないから、思ったその時にしておかないといけないと思ったのだ。

この中の六中テニス部・・・・。僕には重いテーマだ。自分に関係することだから、質問するのはずっとやめようと思っていた。だけど久しぶりにあの頃のテニス部の子達と会って、やっぱり彼らの思いをどこかで伝えないと、と思ったのだ。そして無理やり顧問を辞めさせられた先生の無念をどこかで晴らさなければと思ったのだ。当時の議会の教育長の答弁にはこうある。
ご質問のテニス部の件であります。中学校で実施されております部活動は、スポーツの専門的知識や技能を身につけ、生涯にわたってスポーツを楽しむ能力や態度を育成するために児童の心身の健全な育成と豊かな人間形成を図る上に極めて大きな意義を持つ教育活動として、各学校では運営方針に沿って現在部活動を進めているところであります。
 このご質問にございます第六中学校の硬式テニス部の件でありますが、この部活動には学校が認めていない外部の人が部活動の指導に当たったり、あるいは部活動の決まりが、生徒が十分守れなかったりして、学校が目指しております部活動の運営方針に沿わない傾向が出てきていたところであります。学校では再三の改善努力、是正指導等を行ってきたところでありますが、その結果、学校の方針になかなか理解が得られない、そういうことでとりあえず1年の募集を保留にしたところであります。そして、改善指導を強化するということを学校では行いました。
 教育委員会としましては、そういう実情を第六中学校長から説明を受けまして、学校と協議を重ね、その結果、テニス部の保護者のご理解、また生徒との話し合い等も進めてきました。結果、学校の理解を十分得られました。したがいまして、本年度も従来どおりのテニス部員の募集を行い、現在その部活動に入っているところであります。したがいまして、従来どおりに行うということで現在行っているということでご理解をいただきたいと思います。

そしてこれは先輩議員の質問
次は、教育問題に移ります。六中の硬式テニス部の問題が新聞に報じられて、学校を舞台にした外部の部活指導者、学校長、在校生、卒業生、保護者等の間の確執について、子供たちこそが非常に犠牲者ではないかと憂慮するものです。開かれた学校を目指して、部活に限らず、今後はますます外部の指導者がふえてくると思います。こういう時代の流れの中で直面した問題ですので、今後のためにもこの問題について取り上げました。
 私は、こういうことについてはマニュアルが必要だと書いたのですけれども、これはマニュアルであっても、要領でも、要綱でも、規程でも言葉は何でもいいわけですけれども、今回いろいろ調査をしていてわかったのですが、六中には部活動外部指導者の取扱規程というのがあるのがわかりました。これは委員会でも報告があったわけですが、この取扱規程の「取扱」という用語には大変驚きました。少なくとも人間である指導者を、危険物や爆発物のように取り扱いというのは非常に失礼きわまりありません。学校が部外者にいかに傲慢な姿勢をとっているのかがこの一言で想像できます。少なくとも教育をなりわいとする高学歴者の集団である学校関係者の表現ですから、これは言葉じりなどと弁解しないでほしいと思います。
 それで、私が提案したマニュアルが存在していることがわかったわけですから、これについてお尋ねしたいと思います。市内のすべての小中学校にこのようなたぐいの、外部指導者についての規程ですか、そういうものが存在しているのでしょうか。存在している学校の数、また存在していない学校の数、小中学校別にわかりましたら教えてください。
 そして、同様なことが生じないように確認させていただきますが、現在市内の部活動指導者に学校が認めていない部外指導者というのは存在しているのでしょうか。もともと今回の問題というのは、認めていないのにやっているという話だったものですから、認めていない方がほかにいらっしゃるのかどうか、お尋ねいたします。
 そして、その規程に沿った動きができなかったわけでこんなに問題になってしまったわけですが、これは規程そのものに問題があったからなのか、あるいは規程を遵守しなかったからなのか、どういうふうに考えていらっしゃいますか、お尋ねします。それで、この六中の規程については、一体いつ、どなたがつくったのでしょうか。そして、教育委員会はこれにどう関与しているのか、お尋ねいたします。
 規程を読んで、ちょっとびっくりしてしまったのですが、「学校区内と近郊で営利を目的とする企業、団体の職員等は外部指導者の資格はない」というふうに明示されているわけですが、企業は営利を目的にして当たり前ですから、これでは市民の大半が資格を剥奪されてしまいます。これについて、教育長のお考えをお聞かせください。
 それで、きのうも教育長は、地方分権が進む中、学校長の権限が大きくなったことを強調していましたが、校長の権限の許可というのは、単に校長が強くなったわけではなくて、従来にも増して校長を中心にした現場の教師や保護者や子供たちの声を反映するためのものだと、私はそういうふうに受けとめているのですが、これは間違いないかどうか、確認させていただきます。
 その上で、今回の情報を収集して私が感じたことは、学校長の指導力とか説明責任ですか、いわゆるアカウンタビリティーが問われているなという感じがいたしました。教育委員会はこれをサポートしているわけですが、その意味でのサポート体制にも何か問題があったのではないかと思いますが、改めて今回の部活問題の原因は何だったのか、なぜこんなになったのか、事件から教育委員会は何を学んだのか、お尋ねいたします。

そして答弁は
今回の第六中学校のテニス部の問題でございますけれども、外部指導者とのかかわりで出てきたことでございますけれども、本来の部活動運営方針とテニス部の運営実態がかけ離れていたということがあったようでございます。そういう関係で、一時的に1年生の募集を中止して改善指導を強化するという決定を学校がしたことから、この問題が発生いたしました。
 教育委員会といたしましても、第六中学校長から事情説明を受けて、再三学校と協議を行ってまいりました。その結果、テニス部の保護者等にもご理解をいただきまして、5月30日、新入生の募集ということになりました。今後このようなことが起こらないよう、対応してまいりたいと思っております。詳しくは教育長より申し上げます。

これらを受けて、市としましては、市の要綱で新座市中学校部活動ボランティア指導員配置事業実施要領というのを設置してあります。これをもとに、部活動指導員は、この文部省の留意事項をもとに校長の推薦に基づいて教育委員会が選考し、委嘱するという項目が1項ございます。これらをもとに部外者を選任しているところであります。
 学校が認めていない部外指導者がほかにあるのかというのですが、これは実態はございません。
 それから、企業、営利団体の問題であります。これはこういう項目であります。「営利を目的として活動する企業又は団体の従業員等」といって、ただし書きがあります。「(外部指導員として活動することが当該営利活動に関係あると認められる場合に限る)」と、こういうことであります。つまり、外部指導者が学校へ入って、その外部指導者の企業営利に影響ある場合、これは外部指導者として認めがたいということをうたっているところであります。この括弧書きの条件の方をごらんいただきたいと思うわけです。
 なお、校長の権限の拡大と、それから教育委員会のサポート体制で何を学んだかと、こういう質問でありますが、昨日も申し上げましたが、校長の権限の拡大はあくまでもこれは教育委員会の指導のもとでの拡大でありまして、何でも自由ということではないということはこれは当然のことであります。法や国、県、市の方針にのっとった中での、あるいは指導要領等をもとにした中での校長の創意工夫ということであります。ご質問のように、保護者の意見や教職員の意見やさまざまなご意見をお聞きしながら、学校評議員制度もあります。そういう評議員のご意見もお聞きしながら、校長としてさまざまな情報を収集の上で的確な判断をして進めていく。それは、国や県や市の指導のもとの中で行うということでありまして、全く自由ということではないということであります。
 今回のテニス関係のことについては、私どもも子供に絶対に被害がいかないようにということを最初から徹底してこれは指導をしてまいりました。そして、説明責任を果たせるようにということで、説明責任の重要性について具体的な話も何度も行ってまいりましたし、連携も絶えずしてきたところであります。私ども、五つの責任ということで絶えず校長にお願いしております中に、納得を得る責任ということが一つ大きな項目として入っております。今回のテニス部のことにつきましても、保護者、生徒等の納得を十分得て進めるようにということで、今回5月の末に部のこれまでどおりの活動を始めたところであります。

当時の教育委員会が先導したのか、当時の校長が作った話にのっただけなのか・・それとも「陵平の死の責任は学校にある」と発言したことに誰かが腹を立てた結果の報復なのか・・・僕にはよく分らない。分るのは記録に残った答弁が嘘だらけだということだ。一番被害を被ったのは子ども達だったのだから・・・・。僕はこの時の議会を傍聴したが、こんなにひどい嘘を堂々と言うところなんだと驚いた記憶がある。「新座市議会会議録検索システム」はなかなかの優れものである。今度の議会は嘘なしでいきたいものだ。そして嘘の無い僕の話を、答弁を、子ども達がこの「新座市議会会議録検索システム」で見る日がくるといい。