4月1日 (金)  「たかやん議員日記」2005.第91弾! 

「たかやん議員日記」2005.第91弾!  4月1日(金)

28年前
4月1日。今日はいかにも新人というスーツ姿の若者をたくさん見かけた。僕達の辞令交付式は浦和でやったような気がする。浦和から新座に戻り、また辞令・・・そんなパターンだった気がする。僕はただ一人自転車で浦和から新座まで走った記憶がある。昔から、どうも独りということが多かった。
五中へ行って、きっと1年生の担任だろうなあ・・・と思っていると、校長室に呼ばれて、「お前、3年生やれ!」と言われた。「無理ですよ!何も知らないんですから・・・」と言っても「大丈夫、お前ならやれる!」と妙に信頼してくれる・・・。「本気で言っているんですか?」と僕。「ああ、本気だ。」と校長。そして僕はいきなり3年生の担任になったのだ。県の新任研へ行くと、県内では僕がただ独り、新任で3年生を担任しているということが分かった。
他の仲間たちが羨ましかった。入学式にぴかぴかの1年生と笑顔で握手しているのを見て、涙がでるくらい羨ましかった。同じ日に僕はリーゼント頭のつっぱり達と、ガンの飛ばしあいをしていたのだから・・・・・。

最初に教室に入るときの緊張感を僕は今でもまだ覚えている。その緊張感は市議会の議場の真ん中で最初に話をするときよりも100倍は緊張した。子ども達全員が僕をじっと見ているのだ。僕の言葉と表情から、僕をどんな担任だか判断しようとしているのだ・・・。
教師がそれだけ緊張するのだから、生徒達の緊張感もかなりのものなのだろう。そこいらへんを考えて、先生たちは子ども達に優しく接して欲しい。そして一日も早く子ども達の名前を覚えて欲しい。本気でプロになろうとするのなら、始業式一日で最低クラス全員の名前は覚えてもらいたい。それが先生の最初の仕事だから・・・・・。

28年前、あの時の校長は次の年五中を辞めて、教育長になってしまった。「なんでやめるんですか!校長。1年で辞めるなんてひどいじゃないですか!」と僕は校長に文句を言った。僕の中では中村敞一郎は前教育長ではない。今でも五中の校長なのだ。あれからもう28年が過ぎようとしている。また新しい先生が生まれ、そして新しい子ども達が学校に溢れる。

明日から塾の卒業遠足。妙高でみんなではしゃいでくる。