5月6日 (金)  「たかやん議員日記」2005.第126弾!

「たかやん議員日記」2005.第126弾!  5月6日(金)

食育基本法案
昨年国会に提出された「食育基本法案」のことを調べていたら、石神小学校の栄養士の先生の話が載っていたので紹介します。僕は「食育」は大切なことだと思っていますが、それを法律で縛るということになることには反対です。法律にしなくても、こんなに素晴らしい栄養士の方たちもいるのですから・・・・。「早寝早起き朝ごはん」という呼びかけで子ども達が元気になって、成績も伸びていった学校もあるようです。僕もとても気に入っている言葉です。でもそれが「法律」になったら・・・・嫌な感じがします。

学校給食は「地域の食卓」
 地域による食育の手始めは、学校給食を変えることにある。栄養学と輸入品を含む大量生産・大量流通にもとづく全国一律の学校給食を、地域の食材を生かす給食に変えていく。「自給の社会化」によって、給食を「地域の食卓」にするのである。
 それにはまず、農家・農村と学校栄養士が手を結ぶことである。栄養士は給食の献立を決定し、食材を決める権限をもっている。「地産地消」をめざして、積極的に地域の食材を取り入れようとしている栄養士も少なくない。たとえば、埼玉県新座市立石神小学校の栄養士・楠瀬里美さんは地域食材を生かした食育を進めるにはまず栄養士自身が食材のことを知らないといけないと考え、地元の農家に何度も足を運んだ。そこで、たとえば、「ヤングコーン」はトウモロコシの一番穂を大きくするために摘果した二番穂、三番穂であること、手間がかかるので出荷していないが、歯ごたえがあっておいしいことを知る。楠瀬さんはこの農家に頼みこんで皮をむかないままのヤングコーンを出荷してもらい、子どもたちに皮むきを体験させ、サラダにして食べた。子どもたちはトウモロコシがどのようにして生産され収穫されるのか、食べられる部分がいかに少ないか(皮が12キロに対して、実はわずか2キロしかとれなかった)を知ることができた。出荷の省力と体験学習の一石二鳥である。ここでは、地域の食材が給食に取り入れられただけでなく、子どもたちがトウモロコシという作物や農作業の意味を、体験を通して理解する食育が実現している(注4)。
 折りしも、学校教育法の一部改正案が国会で成立し、平成17年度から各学校に栄養教諭を配置できることになった。栄養教諭は従来の栄養士としての学校給食の管理の仕事に加えて、学校の授業やさまざまな教育活動での食の指導や子どもたちの個別指導にもたずさわることになる(注5)。農家の働きかけで、楠瀬さんのような栄養士におおいに活躍してもらい、学校給食を「地域の食卓」にしようではないか。