7月22日 (金)  「たかやん議員日記」2005.第206弾! 

「たかやん議員日記」2005.第206弾!  7月22日(金)

朝練
休みの日も、普通の日も僕らは6時から朝練をやっていた。学校に来るのが一番早かったから、大抵校門は僕かテニス部の子が開けていた。(その頃は学校の門に鍵はかかっていなかったから・・・。)

学校の規則では朝練は7時半以降ということになっていた。テニス部の集合時間は6時45分。それ以前に来た子達はコート整備をして、僕と試合をしていたのだ。練習は6時45分からゴミ拾いで始まった。学校の周りは林だらけで、そこに大人達が毎晩のようにゴミを捨てていく。それをテニス部の子達は毎朝拾っていた。「こういう腐った大人になるんじゃないぞ!」と僕はいつも言っていた。

テニス部の朝練が早すぎると職員会議で問題になったことがあった。普通の感覚では早く練習に来たら「頑張るね!」と声をかけるのだが・・・・規則を守ることが一番大切だと思っている人たちには面白くないらしい。子ども達は誉められるどころか、随分怒られたらしい。僕は何ヶ月もずっと黙って我慢していた。勿論朝練の集合時間は変わらなかった。

そしてある朝の職員会議で僕はこう言った。「確かにテニス部はルールを破って、朝早くから練習しています。では他の部活の顧問の先生方は朝練に参加されていますか?朝練には顧問がつくこととなっているのではありませんか?僕は確かに時間を守っていません。でも必ず子ども達と一緒に練習をしています!」それからテニス部の朝練に文句を言う人はいなくなった。

テニス部の早朝練習を応援してくれる人たちがいた。近所の早起きの人たちだ。僕らはその人たちと「おはようございます!」という挨拶で仲良くなっていった。

朝練が7時半以降というのは顧問の為のルールのような気がする。やる気のある子ども達はどうしても早起きになる。大人だってそうだ。やる気の無い奴ほど遅刻してくるものだ。
顧問が知らない間に子ども達は朝練をしていた。ただ顧問が知らないだけだった。テニス部よりも早くきていた子ども達もいた。勿論僕は「おはよう!頑張るね。」と声をかけた。頑張っている子ども達に水をさしてはいけない。逆に大いに誉めるべきだと思う。社会でも通用する子ども達を育てたいと僕は思っていた。その考えは今も変わっていない。