8月23日 (火)  「たかやん議員日記」2005.第238弾! 

「たかやん議員日記」2005.第238弾!  8月23日(火)

伯父さん
経おじさんと死んだ父さんとは大学時代の親友だった。立山あたりに登り、笑顔で写っている父さんや、伯父さん、そして父さんの弟の猛おじちゃんの写真はいつ見ても楽しそうだ。
おじさんは特攻の生き残りだ。特攻といってもあの“神風特別攻撃隊”ではない。“人間魚雷回天”の特攻である。おじさんは終戦直前のある日。出撃決定の朝、腹をこわし、他の隊員と代わったことで死ななかったらしいが、出撃した隊員は殆ど帰ることが無かったのは、あの神風と同じである。そして“特攻”そのものが殆ど無駄だったということも。あの時代の若者は命令一つで、無駄死にするしかなかったのである。それが悲しい。

空を連れて病室へ行くと、おじさんは目を開けた。僕を見て「おう朋矢か・・・」空を見て「いくつになった?」僕が「二つになりました。」というと「そうか二つか・・」と笑ってくれた。帰りに空がバイバイと手を振ると「バイバイ」と言って、笑顔で手を振ってくれた。もうこれが最後のバイバイだということが分かっているようだった。

経おじさんがいたから、母さんは父さんと結婚したのだ。僕が今生きているのは、おじさんのお陰なのである。そして雪や亮や空が生きているのも・・・・
僕は最後に眠っているおじさんに向って「おじちゃん、ありがとうございました。」と頭を下げた。森川経成83歳。医者は今日明日でしょう・・・と言ったらしい。おじさんと最後に話ができて本当によかった。空を見てもらえて本当によかった。


母さんに電話をしたら「話ができてよかったね。」と泣いていた。80歳の妹は今でも「つね兄ちゃん」と呼ぶ。思い出すことは多分、小さい頃のことだろう。本当に仲のいい兄妹だったらしい。そんなお兄ちゃんがもう危ない・・・400キロ離れた富山の妹はどんな気持ちでいるのだろう。それを思うとかわいそうでならない。

団会議
今日は久しぶりにみんなに会える日だったのだが、病院へ行っていたので団会議に出席することができなかった。僕は無所属だから声がかからないけれど、他の人達は9月11日の選挙に向けて大忙しだろう。