9月24日 (土)  「たかやん議員日記」2005.第263弾! 

「たかやん議員日記」2005.第263弾!  9月24日(土)

3年の月日
3年前、僕達は六中のコートで「さよなら」を言った。六中テニス部を残す為に僕はコートを去った。僕はそれから一度も彼らと練習することはなかった。あの時、僕についてきた女の子のメンバーとは一緒に関東大会で戦い、そして負けて泣いて・・・・一緒に勉強もしたし、時々テニスもやった。でも男の子達と会うことはなかった。仲のよかった別のコーチともギクシャクしたままだ。男女の仲も上級生徒下級生の仲もよかった子ども達が、いやらしい大人達のせいでギクシャクした雰囲気になってしまった。親をバラバラにし、OBと現役をバラバラにし、コーチ陣をバラバラにするという作戦はしっかりと機能した。子ども達の一番の味方であった顧問を辞めさせ、異動させるという作戦も成功した。硬式テニス部そのものを潰してしまえという作戦は失敗したようだが・・・・

それでも僕達は今日3年ぶりに再会することになった。中3の子ども達が高3になるまで、3年もの時間がかかったが・・・・・・
署名運動をして、新聞に訴えて、そして信頼していた顧問とコーチを失った子ども達。部を存続させる為には署名運動とマスコミへの情報提供をやめるように圧力をかけられた子ども達。誰を信じたらいいか分らなくなった子ども達。全国の夢どころか、関東にも行けず、県大会でも負け続けた子ども達。信頼していた仲間との関係が悪くなり、コートから本当の笑顔が消えていった・・・・
それでも今日またみんなで会えるのは、僕らの心の底に「会いたい」「また一緒にテニスがしたい」という思いがあったからだろう。そして僕達はまた会うことになった。可愛かった中学生達が高3。僕よりも背が高くなっているかも知れない・・・・。

今日は残念ながら雨で流れたけれど、次回はきっと大丈夫。無くした時間は帰ってはこないけど、僕らにはこれから時間がたっぷりある。もう誰も僕達の邪魔をする奴はいない。僕らは自由にテニスができ、そして自由に語ることができる。コーチと生徒としてではなく、人と人として・・・・僕達の心の故郷は六中なのだ。その気持ちを奪うことだけは誰にもできないだろう。そういう人たちをこれから少しずつ増やしていこう。きっとテニスがそれを可能にしてくれるはずだ。

僕の心の故郷は五中、六中と二中の子ども達、そして新座市そのものだ。僕からテニスコートを奪うことはできても、五中、六中、二中の子ども達そして新座市への気持ちを奪うことはできないだろう。僕と彼らの決定的な違いは、僕は子ども達を愛しているということだ。五中も六中も自分の故郷だと感じているということだ。そして、その心を新座市全部の学校に広げていくことが今の僕の仕事なのだ。
不思議なのは、もう誰も恨んではいないということ。失った時間は返ってはこないけど、僕にとっても、子ども達にとっても「人生の勉強」になったから・・・・。真実はどんなに歪められても変わることはない。そのことを彼ら自身が証明している。