1月19日 (木)  「たかやん議員日記」2006.第19弾!

「たかやん議員日記」2006.第19弾!  1月19日(木)

授業参観1
今日は小学校の授業参観に行ってきた。最初に見たのは理科の授業。「電磁石」の実験だったのだが・・・・・。余りのひどい授業に飽きれてしまった。
その専科の先生は白衣を着ていたが、もしかしたら理科の知識が全く無いのでは・・・そう思うほどひどかった。電磁石と方位磁針を子供たちに渡すのはいいのだが、「今日は自由にやってください。」と最初に宣言。(おいおい、大丈夫かよ・・)と思っていたら、案の定子供たちは電磁石を使って、方位磁針をクルクルまわし始めた。力の強い、電磁石を方位磁針に付ければ、磁極が変化することなど当たり前な訳で・・・電磁石のどっちがN極かなんてことは分からなくなってしまう訳で・・・。そして、「今日は自由にやってください。」と言いながら、「駄目だよ、そんなことしちゃあ!」と直ぐにストップさせるのだ。
20分程、そういう実験を繰り返した後、検流計を使って電流の向きを調べる実験を一人でやって見せていた。検流計が学校に1台しかないのにも驚いたが、その検流計を直接繋いで電流を流したのには驚いた。勿論検流計の針は振り切れ、ブルブルいっていた訳で・・・そういうのを見た子供たちが、中学校に入ってきて、計器を壊していくのだと思った。
最後の締めは2時間目のまとめ。「さあ、みんな何が分かったかな?自分の言葉で言ってみて。」とかっこいいことを言ったのだが、最初の女の子が「電磁石にはN極とS極があることが分りました。」と言うと、「え?それだけ?あれだけ時間を使って、それだけ?」ときた。僕なら、「いいねえ、そうだね。電磁石にはN極とS極があるんだね。みんな確認するよ。はい、大きな声で言ってみよう!」小学生だったら、それくらいのことはすると思う。そして「はい、他にはどうかな?」とできるだけ沢山の子どもに発言のチャンスを与えるのが普通だ。ところがこの先生は、その女の子を含めて、たったの3人の発言で終わらせてまとめに入ってしまったのだ。挙句の果てに「鉄心の向きを変えても、N極とS極は変化しないんですね。」と自分で答えを言ってしまった。その答えをいえる子は何人もいたのに・・・・そして言った言葉が「電流はプラス極からN極に流れるんですね。」(馬鹿・・・・)小学生は先生の言うことを信じるものなのだ。教育実習生でもこんなひどいまとめはやらない。その上、時間を20分も余らせて、「時間が余ったので、次回の授業の予告をします。」と言ったのには愕然とした。(こらこら、20分あったら、実験だって、発言だってできただろ?)これじゃあ、理科嫌いな小学生が増えてもしょうがない。僕は教育委員貝の指導主事ではないので、余り細かいことはいいたくないが、実験室の戸棚にもその先生のいい加減さは出ていた。ラベル通りに入っているものが一つもないのだ。「三角フラスコ」「ビーカー」「試験官」とラベルは貼ってあるのに、全く別のものが入っている。こういうことも子供たちはやがて真似していくのだ。貧困な実験に、貧困な授業。理科が大好きな子供たちでも大嫌いになってしまいそうな気がした。