10月3日 (火)  「たかやん議員日記」2006.第276弾!  10月3日(火)

「たかやん議員日記」2006.第276弾!  10月3日(火)

ピロリ菌
内視鏡の検査が出た。「マイナスです」と先生。僕の胃の中にはどうやらピロリ菌はいなかったらしい。これで、食道と胃と腎臓、そして前立腺は健康なことが分かった。あとは脳と心臓と大腸?あんまり検査はしたくないなあ・・・

1時間
病院の待ち時間に本屋へ行って・・・ある本を買ったら、余りにも面白くて1時間で読んでしまった。世の中には凄い人がいるものだ・・・早速塾の子供たちに紹介して、本を貸した。祥吾は目を輝かせてその本を借りていった。ふふふ、楽しみ、楽しみ。

オール1
主人公の先生は中学1年生の通知表がオール1。中学校3年生の時の通知表も音楽の2以外は全部1。漢字は自分の名前しか書けず、掛け算の九九は二の段までしか言えず、英語の単語で知っていた単語はBOOKだけという悲惨な中学時代を送った。勿論高校へは進学できず、大工の見習いとなるのだが・・・・小中学校であったいじめを社会人になっても受けるのだ。

そんな彼が、少林寺拳法と音楽に目覚め、少林寺拳法の道場で出会った少女と恋に落ちる。彼女は社長令嬢で4年生の大学を出ている。彼女からアインシュタインのビデオを借りたことから、ドラマは始まる。

NHKのビデオを何度も繰り返しみた彼は、物理を本格的に勉強したくなる。彼女の勧めで定時制高校に入学した彼は、大学で物理を勉強したいと思うようになるのだ。10代で両親を失った彼は、国立大学しか行けないと考え、高一で「名古屋大学」を目指す。オール1の少年が名古屋大学・・・そんな馬鹿な!始めのうちは先生達も「無理」だと思うのだが、やがて彼が本気だということが分かり、みんなで応援していく。

そして彼は、猛勉強して・・・名古屋大学に合格するのだ。しかも大学院まで行く。そこで彼は、自分を育ててくれた先生達に恩返しをしよう、自分のようにいじめを受け、勉強で落ちこぼれた子供たちを救おうと先生になろうと決心する。物理学の勉強を続けながら・・・・

僕は何度も泣きそうになりながら、その本を読んだ。僕もクラスでペケだった経験はあるけれど、流石にオール1はない。中3の時に「いじめ」にあったこともあるけど、先生や友達が守ってくれた。それ以外で学校がつまらないと思ったことが一度もない人間なのだ。僕にとって学校はいつも楽しいところであり、先生や友達は愛する存在だった。それは教師になってからも変わらない。同僚も先輩もそして生徒も、僕にとって無くてはならない存在だった。

僕にとって学校は、一番楽しい空間だった。だから、僕にはあの本は書けない。僕が学校で苦しいと思ったのは、21年間の最後の1年だけ。しかも子供たちは可愛かったし、クラスも申し分なかった。あの1年だけが心が重い1年だった。毎日のように管理職に攻撃され、アホ臭くなったのだ。僕はそれまで、賢い人が管理職になると思っていた。人間的に優れている人が管理職になると思っていた。僕はそれまで管理職に恵まれていたのだ。それが一気に覆った1年間だった。新座の教育はどんどん落ちていくな・・・僕はそう思いながら学校を去った。

でも、そのことで今の自分があるのだから、今は彼らに感謝している。二中で僕を潰そうとした人にも、六中のテニス部を潰そうとした人にも・・・・「ありがとう!」と言いたい。

僕にはそんな人たちよりも何万倍ものの素敵な仲間や先輩や教え子がいる。愛する家族がいる。だから僕は生きてこれたのだ。

いじめは悪だ。子どもの世界でも大人の世界でも・・・。僕は今日、その本に勇気を貰った。まだまだ頑張れる。夢を追いかけられる。そう思った。   たかやん