12月16日 (土)  「たかやん議員日記」2006.第350弾!  12月16日(土)

「たかやん議員日記」2006.第350弾!  12月16日(土)

母さん
神さん。僕の母さん・・・。神宮司久子が亡くなった。正確にいうと亡くなっていた。今年の4月の1日に神さんは亡くなっていたのだ。今日、教え子の弘樹にそのことを聞いた時、僕はまったく泣けなかった。だって、3月議会の時に電話で話をしたばかりだったから・・・・。
「神さん・・・ちょっと水臭いんじゃないの?」「神さんが死んだら、僕と嵒と誠で棺を担ぐよって、昔から約束していたのに・・・・」

神さんは僕の母さんそのものだった。僕を実の息子のように可愛がってくれたのだ。神さんは僕の自慢の母さんだった。僕は母さんのように子供たちに好かれる先生になりたかった。母さんは僕の憧れの人だったのだ。

神宮司チョップをくらった人は数え切れないだろう。今だったら体罰以外の何ものでもないのだが・・・・その当時の子ども達は「神宮司チョップ」をもらうことを喜んでいた。「神宮司チョップ」は神さんの愛情だとみんな知っていたから・・・・。

僕もチョップをくらった。1年1組の教壇に腰掛けていたら、いきなりひっぱたかれた。「ここは腰掛けるところじゃないの!」僕はびっくりして謝った・・・・・。

神さんとの思いでは数え切れないほどある。最初会ったときに、用務員のおばさんだと思ったこと。全校集会の後、五中の体育館に残されて、歌を歌わされたこと・・・・。
熱を出して、寝込んでいたら・・・いきなり僕の枕元に立って、「あんたがいないと学年会が始まらないんだ!」と言って、僕を学校に無理やり連れ出したこと・・・。

1000人の五中生を校庭に集合させて、大地が響き渡るほどの声で「五中の校歌」を歌わせたこと。

僕が五中を去るときに、体育館の階段で一人で泣いていたこと・・・・。「あんたたちがいなくなったら、あたしゃどうしたらいいんだい・・・」そう言って、神さんは泣いていた。

僕は神さんのその時の姿を今でもハッキリ覚えている。ピアノが下手で、まるで打楽器のようにピアノを弾いて・・・それでも子供たちにあれだけの声を出させることのできる音楽の先生は神さんしかいないだろう。

母さん。もう一度話がしたかったよ。 母さん。もう一度母さんの手を握りたかったよ。
もう一度会って、思い切り抱きしめてもらいたかった・・・・。

母さん。でも、僕の中に母さんは生きているからね。僕は母さんの教えを忘れない。「教育は愛だ」ということを忘れない。

神さん。4月1日から8ヶ月以上たって、僕は今、貴女のことを思って、泣いています。もう涙が止まりません。もう胸が張り裂けそうなくらい痛いです。

無理なことを承知で神さんの携帯に電話をしたんだよ。そうしたら、全然知らない人が出たんだ。もしかしたら、天国の神さんと話ができると思ったんだけど、やっぱりダメだった。

神さん。これからは毎日一緒だよ。僕は神さんの分も、子供たちを愛していくからね。
神さん。本当にお世話になりました。僕のことを本当の息子のように心配してくれて、ありがとうございました。これからもずっと僕のことを見ていてくださいね。母さん・・・ゆっくり休んでね。もうどこも痛くないからね・・・。       たかやん