6月16日 (金)  「たかやん議員日記」2006.第167弾!

「たかやん議員日記」2006.第167弾!  6月16日(金)


今朝は雨。車で市役所まで送ってもらった。地下の駐車場で降りると「おはようございまーす!」と向こうの方で声がする。「おはようございまーす!」と言ってから、N君の笑顔に気付き「おはよう!」。五中時代の教え子だった。

一番
最終日ということもあるだろうが、8時40分に着いたのに、一番乗りだった。10分しても誰も来ないので、「今日普通にありますよね?」と議会事務局で聞くと「今日は休会ですよ」「・・・?」「冗談ですよ!」とUさん。安心してトレーニングをスタートした。

優等生
最初の質問は石島議員。彼女は僕の最初の卒業生で優等生だった。体育は余り得意じゃなかったが、それ以外の教科は全部5だった記憶がある。担任というのは不思議なもので、いつまでも教え子を応援する気持ちがあるのだ。休憩の時に「お疲れ!クラス会のことだけどさ・・・・」と久しぶりのクラス会を楽しみにする僕らだった。

人気
「市役所で一番人気があるのは笠原議員の一般質問です。」という話を市役所の人から聞いたことがある。数字や要綱を示しての具体的な指摘は確かに説得力がある。しかも相手を見ての、我々を見ながらの質問は迫力がある。執行部が一番緊張する時間帯である。

新教育長
星川さんや笠原さんは市長と正面衝突するシーンが多い。僕は須田さんの答弁にどうも納得させられてしまう・・・あの笑顔に負けてしまうのかも知れない。新しい金子教育長になり、新鮮な答弁を期待したのだが・・・・「前教育長の言っていた通り・・・・・」と臼倉路線を継承していくぞという答弁にはガッカリしたのだった。

指導体制
「共通理解」「共通行動」「一枚岩」この指導体制こそが危険なのだという話をしたのだが、伝わらなかった。この体制側にいる人間は自分たちが北朝鮮と似ているとは気付いていない。そこにいる生徒は勿論、教師も苦しめているということを感じることはない。「この学校はいい学校だ」「ここの指導は最高だ」自画自賛することを疑問に感じなくなった時、北朝鮮化している自分たちは全く見えなくなっている。一枚岩の一部になった人たちが「この学校は素晴らしい」と言ったとき。それは自分たちへの賛美なのだ。その自画自賛を「みんながそう言っている。」「みんながそう思っている」そう言い出した時、一枚岩は完成する。そしてその岩にぶつかってくる人間はことごとくつぶしにかかるのである。

陵平の事件はその一枚岩を解体するチャンスだった。ところが教育委員会がその一枚岩を守ろうとして、一枚岩に吸収されてしまっておかしくなったのだ。二中の一枚岩はさらに大きな頑丈な一枚岩になっていった。

「裁判になったときに、不利な発言はできない。」そう判断したことも不幸の始まりだった。陵平の命はお金では買えない。命の応援団であれだけ糾弾し、議会での延べ12回の質問があって、あれだけひどい答弁が返ってきても・・・陵平の両親は訴えることをしない。それは陵平がそれを望んでいないからである。陵平が望んでいないことを両親がする訳がない。両親が知りたかったのは真実だけ。そして望んだことは他の子達が陵平のような苦しみかたをして欲しくない。そういう思いだった。

一方では真実を知りたいということに集中したのに、一方は賠償金に心がいってしまった。だから人として当たり前な謝罪すらできなかった。言葉にすれば「証言」「証拠」になるからだ。それがこの事件の出発なのだ。たくさんの録音されたテープや資料を読めば読むほどそれが分かってくる。

今はもうその当時の一枚岩はない。緘口令を敷き、総力を上げて守ってきた当時の二中の一枚岩は今はないのだ。でも新座の各地にそれを同じような一枚岩はできているのではないか・・・・生徒や教師が「苦しい」と感じる空間があるのではないか。僕が心配しているのはそこなのだ。

朝鮮人は嫌いではない。僕ら日本人には必ず彼らと同じ血が流れている。でも北朝鮮という国は大嫌いである。それと同じような「一枚岩」を壊すこと・・・子供たちを守ること。それが僕の愛国心かも知れない。一枚岩を見つけるのは簡単である。「自画自賛」をしている集団。誰の発言だから全部支持、誰々の発言だから全部無視、そういう集団は怪しい。弱いものに強く、強いものには弱い集団。それも一枚岩の特徴である。

一枚岩・・・弱いものが強いものに対して造るとき。それは正義の岩になる。正義の岩は守ることはしても、相手を潰しに出撃することはない。だけど当時の二中の「一枚岩」は強いものが弱いものに対して造った「一枚岩」だった。それが陵平の心をズタズタに傷つけ、そして陵平の仲間達の心を今でも傷つけたままにしている。僕は今、その幻の一枚岩と戦っているのかも知れない。新座の子供たちと新座の先生たちのために。二度とあのようなバケモノ岩が現れないように・・・・。                           たかやん