8月9日 (水)  「たかやん議員日記」2006.第221弾! 

「たかやん議員日記」2006.第221弾!  8月9日(水)

長崎
広島の原爆はリトルボーイ。長崎の原爆はファットマン。10数万ずつ殺した、人殺しの名前にしては随分軽い名前だ。エノラ・ゲイに搭載されていたリトルボーイがウラン爆弾だったのに対して、ボックス・カーに搭載されていたファットマンはプルトニューム爆弾。原爆の威力は広島型より強力で、長崎の死者数も新座市の人口に近いと言われている。この二つの原爆を作ったアメリカは日本を核兵器の実験場にしたのだ。「黄色いサル」が何十万死のうと彼らにはたいした問題ではなかったのだろう。ベトナムでもイラクでもそういう思いがあったから、大量虐殺ができたのだと思う。アメリカ人の友達からあの「サルの惑星」のサルが日本人だと知った時のショックは忘れない。日本人の心の中にも、中国の人や朝鮮の人に対する蔑視があったから、彼らに対するひどい仕打ちができたのだろう・・・「人類はたったの1種類。ホモ・サピエンスだけ。」学校でそう習っていたら、アウシュビッツも南京も広島も長崎も起きなかったかも知れない。大量殺人ができる人間は無知なのだ。

台風
地球の温暖化で海水温が上がり、台風が発生しやすくなっているらしい。人間が地球に無理をさせすぎると、地球からのしっぺがえしがくる。宇宙の中でちっぽけな人間が調子に乗りすぎて、何でも分かったような気になっていると・・・あっという間に滅んでしまうこともあるのだ。戦争に頭や金を使う暇があったら、食糧や環境やエネルギーに使った方がいい。いくら核兵器を保持しても、何かを破壊する能力があるばかりで、それを元に戻す能力は人間にはない。地球を汚染することのできる能力など自慢してもしょうがないのだ。アメリカ、ロシア、イギリス、フランス、中国、インド、パキスタン・・・核を保有しているということは「人殺し能力が高く」「地球汚染能力が高い」ということを自慢しているだけ。現にアメリカはハリケーンからも熱波からも国民を守ることができなかった。ブッシュは被害にあった貧しい人たちが国民だと思ってなかったのかも知れないが・・・。
核保有・・・そういう馬鹿の仲間入りだけはしたくない・・・。

シエラレオネ
大学のテニス部の1年後輩で農学部だった崇からこんなメールが僕らに届いた。

「ご無沙汰しております。5月から出張の嵐で、現在は3回目の出張で、シエラレオネに来ております。今年3月に開始され、これから3年続く、農業普及に関わる技術協力プロジェクトに参加しており、今後3年間は毎年、半分はシエラレオネに滞在することになります。今回は11月中旬まで、こちらに滞在します。
1990年から10年にわたる内戦により国内のインフラのほとんどを失ったシエラレオネですが、2002年に国連平和維持軍の調停により、反政府軍の武装解除が終了し、内戦終結宣言が出されました。その後、諸外国や国際機関の緊急支援により最低限のインフラ整備(居住地の確保や道路の修復)がなされ、現在に至っています。今後は当国の自助努力を促しつつ、開発支援が行われることが期待されており、私たちのプロジェクトもその一環として実施されるものです。

この仕事のために、10年間続けてきた日本での稲作を中断しなければならなくなったことは残念ですが、一つの国の開発を、そこに住む人たちと共に考え、実施していくのは初めてなので、これも良い経験になると思っています。住環境はなかなか厳しいですが、こうして衛星回線を使い、メール交信ができるし、テレビも見ることができるのは幸いです。」

* ベナン、トーゴ、ガーナ、コートジボワール、リベリア、シオラレオネ、ギニア・・・塾でアフリカの国は全て覚えたし、場所も分かるのだが・・・実情は全然知らない。

あの崇がアフリカの西海岸の国で凄い仕事をしている。テニスコートでは真っ黒な顔に白い歯、そしてとびっきりの笑顔だった崇。彼は今もきっとシエラレオネで、あの底抜けの笑顔で現地の人たちと汗を流しているのだろう。           たかやん