2月26日 (月)  「たかやん議員日記」2007.第57弾!  2月26日(月)

「たかやん議員日記」2007.第57弾!  2月26日(月)

五円玉
札幌から電話がきた。塾の卒業生のまさみからだった。「今、札幌にいます。明日試験です。」という電話だった。「どこにいるの?」「正門の前の東横インです」「雪降ってるか?」「いいえ」「じゃあ、今らかクラーク像までダッシュして、五円玉置いておいで・・・俺はそれで受かったから・・・」「はい、わかりました。」夜の9時過ぎに、まさみは中央ローンを走り、クラーク像まで行っただろう。45年前の僕がやったように、クラーク像の上のほうに5円玉を置いたはずだ。ご縁があって、試験がうまくいくといいのだが・・・・。試験には運もある。まさみと僕の運を信じたい。(これは、一昨日の話。)

公立入試
さて、今日は公立高校の入試だった。担任をしていた頃、一番緊張する朝はこの日の朝だったかも知れない。携帯電話の無い時代は朝早くから職員室に居て、「受験票がない」「上履きを忘れた」「寝坊した」というような電話に対応していた。そして入試にはどういう訳か雪がつきもので・・・雪で遅刻しそうになった子ども達を高校まで運ぶなんていうこともあった。前の晩から受験する子達全員の名前を唱えて、(うまくいきますように・・・)と祈る。祈って、どうなるものでもないが、そうせずにはおられない。担任とはそういうものなのだ。

公立一本
滑り止め無しで、県立しか受けないから「公立一本」。昔は公立に人気があり、公立が滑り止めという時代が来るとは思っていなかった。そういう中での一本勝負は本当にドキドキしたものだ。僕自身が高校も大学も一つしか受けないできたので、僕のクラスの子達もそれを真似して「公立一本」を選択することが多かったのかも知れない。そういう意味で、推薦・筆記、前期・後期といった制度は担任の気持ちを少し楽にしてくれた。

推薦
それでも、クラス全員が推薦(前期)で受かるなんていうことはまずない。担任は受かった子のことを喜ぶより、不合格だった子達の心配をする。勿論、誰も見ていないところでは「おめでとう!」「よかったね」と手を握るのだが・・・クラスの中では落ちた子達の表情に神経を集中させる。そして、クラス全員で、私立に合格が決まった子達も含めて、後期入試のこの日まで「一致団結して入試に燃えよう!」と宣言するのだ。そして次の日からみんなで朝勉に燃える。出来る子達が先生役をやって、クラスみんなで体育祭のように燃えるのだ。そして今朝を迎える・・・・・クラスというのはいいものだ。そんな昔のことを思い出したのだった。    たかやん