5月25日 (金)  「たかやん議員日記」2007.第145弾!  5月25日(金)

「たかやん議員日記」2007.第145弾!  5月25日(金)

雨天決行?
天気予報は雨だったが、5時に起きた時には雨は降っていなかった。雨降りでの駅立ちも一度は経験しておかないと・・・雨天決行でも決行する積りだった。

5時59分
東久留米駅の駅立ちが始まった。まだ雨が降っていなかったので、なかなかいいペースで議会報告が無くなっていく・・・。駅立ちは時々虚しい時もあるが、何度か立っているうちに、顔なじみになっていくから面白い。昨日驚いていた六中赤ジャージの田中君も6時15分過ぎに「おはよう!」と元気よく出勤していった。


6時半くらいから本格的に雨が降ってきた。駅に駆け込んでくる人が多くなり、指してきた傘を閉じるので、なかなかビラを手渡しできない状況になってきた。それでも、ニコっと笑って手を出してくれる人がたくさんいてくれたのが嬉しかった。雨が降るだけで、乗る電車の時間は変わるし、駅そのものが変わることもある。今日も沢山の人と会えて、そして中学生、高校生の子達が僕の議会報告を持っていってくれたのが嬉しかった。

掃除当番
昨日、六中での最後の仕事は教室掃除。子ども達と一緒にやったのだが・・・・10年前の子ども達と余りにも違っていて、ちょっとショックだった。殆どの子達が掃除をやらないのだ。やる子の方が珍しい・・・そんな馬鹿な。でもそれが現実である。

40年前の新宿の公立の中学校は掃除当番制だった。当番以外は掃除がなかったのだ。それでもサボる奴がいるのは今も昔も同じ。軍隊方式で鍛えでもしない限り、子ども達は基本的には掃除をするのが下手だし、嫌いだ。それを変えるには掃除の心を子ども達に伝えるしかない。掃除の楽しさを子ども達に伝えるしかない。先生がその心や楽しさを知らないと、「掃除をしなさい!」と言っても子ども達は掃除をしない。子ども達は言った通りには育たないものなのだ。子ども達は大人の鏡だ。社会で掃除をする大人が少なくなったから、子ども達も掃除をやらない・・・どうやら、そう思った方がよさそうである。

六中にいた頃、僕が掃除で使った手は4つある。一つは「そんなに掃除がしたくないなら、そんなに汚い教室がいいなら、これで毎日生活しろ!」とゴミ箱を教室にぶちまけたのだ。ゴミを拾うことは許さなかったし、掃除は勿論させなかった。その内、子ども達が耐えられなくなって、「お願いですから、掃除をさせてください!」と言ってきて、「どうしてもやりたいなら、全員が本気でやれ!サボる奴がいたら許さん!」と僕は言った。勿論、子ども達はそれから真面目に掃除をやるようになった。

もう一つは「そんなに掃除がしたくないなら、俺が一人でやる。お前達は遊んでいろ!絶対に手伝うなよ」と一人で黙々と教室掃除をやった。「あのう・・・学活は?」「先生・・部活が始まっちゃう・・・」「馬鹿たれ!そんなこと知るか!掃除が終わるまで待ってろ!」と毎日1時間以上、一人で教室掃除をやったのだ。これにも子ども達は音をあげて・・・「お願いですから、一緒にやらせてください!」「駄目だよ。やる気のない奴は嫌いなんだ」「やる気あります。何でもやります!」「じゃあ、雑巾がけのやり方を教える。いいか、こうやって漱いで、こう絞って、こう両膝をついて・・・・」掃除のイロハを徹底的に教えてやると、子ども達は猛然と掃除をはじめた。子ども達は雑巾がけの経験が無かっただけだった。

掃除をサボる子達が固定されてきたある日、担任は怒った。「男も女も半袖短パンになれ!」「全員が真面目にやるまで、真冬も半袖・短パンだ!(女の子はブルマー)」勿論担任も半袖・短パン。これは寒かったけど、みんな必死になってやったから結構面白かった。体罰に近いんだけどね・・・体罰と言えば、掃除をサボったら「けつ竹刀」なんていうのは五中ではザラだった。担任がミスをすると生徒がジャンケンをして、勝った子が担任の「けつ竹刀」をやれるとういう信じられないシステムではあったが・・・。今じゃあ、それはできないだろうけど・・・。

しかし、一番効果があったのは、本気で掃除をやる楽しさを伝授した時だ。「いいか、この汚いトイレを俺とお前たちで毎日ピカピカに磨き上げる!」「トイレ掃除ほど面白いものはないぞ!」「俺についてくる奴は手を挙げろ!」と、本当に楽しそうに子ども達に語りかけるのだ。担任の気迫に乗ってくる子ども達は必ずいる。そして本当に素手で便器に手を突っ込んで、先頭を切って掃除をするのだ。これまた「僕もやりたい!」という子はでてくる訳で・・・そういう訳で、僕のクラスはトイレ掃除のことが多かった。そうやって、外トイレを皮切りに、六中を綺麗にする作戦は進行していった。

今の先生達は忙しそうで、なかなか掃除の心などを伝える時間はないかも知れない。でも、一度伝えると一生持つこともあるから・・・やってみる価値はあると思う。余計なおせっかいかも知れないが・・我が母校は昔もっともっと綺麗だった。花壇にも花が溢れていた。掃除に燃える部活がいくつもあったのだから面白い。「雨の日の練習は学校の掃除!」なんてこともあったっけ。みんな六中が好きだから、六中を大事に使っていた。そういう心が今の先生や子ども達に伝わってくれたら嬉しいな。           たかやん