10月7日 (火)  『一生懸命』幻のたかやん日記 第280弾! 2008.10.7(火)   たかやん

『一生懸命』幻のたかやん日記 第280弾! 2008.10.7(火)   たかやん

信じることと続けること
六中の2年1組にアチャという男の子がいた。テニス部のメンバーだったのだが、なかなかレギュラーにはなれない。朝は6時から練習し、午後練の後の3キロのランニングはトップグループで走り、土日の練習も朝から晩まで頑張るのだが、あと一人勝てない・・・・そのアチャを担任して驚いたことがあった。それはテストで僕が勝てないのだ。実力テストでは勝てるのだが、中間も期末も勝てない。過去に僕がテストで勝てなかったのは五中から東大へ行った子達以外ではいなかった訳で・・・・(こいつも東大へ行くのかなあ)そう思った。その時、クラスで僕はこう言った。「基礎英語を聴き続けろ」「天声人語をノートに書き続けろ」なかなかそれをやれる子はいないのだが、アチャはその時の担任の言葉を信じた。そしてそれを続けた。結局アチャは浦和へ行き、現役で東大に入った。僕が今でも感心するのは、あの練習をやり通した中での勉強のやり方だ。兎に角授業に集中し、そして体も目いっぱい使う。勿論、試験前は1組で「たかやん塾」をやるのだが、試験前と試合が重なることも多く、テニス部派試験前も半分は練習をしていた。僕もきつかったが、一緒に練習もランニングも勉強もした。そして僕が中間で477点取ると、アチャは478点。「糞!」と次の期末テストで483点取れば、アチャは484点取った。その分はテニスコートでお返しするのだが・・・教師が頭で負けるのは、やはり辛いわけで・・・今朝の基礎英語を聴きながら、僕はそんなアチャのことを思い出していたのだった。

そう言えば
五中時代の練習は六中よりも厳しかったがテニス部の子達は5教科で400点を越える子が多かったし、それは六中でも同じだった。厳しい練習とテストの点数は比例するのではないかと思うくらいだ。「本気」でやることはテニスも勉強も同じだからかも知れない。そういう意味では学校における部活動の状態は重要である。ビシっと練習できている学校は、授業もビシっとできるものだから・・・。そういうところに学力向上へのヒントがあるかも知れない。

舞ちゃん
今年最後の舞ちゃんの日は晴れ。車の中で舞ちゃんは「緊張するなあ。Tさんだよ、タカヤン!」と臨時の介助員のTさんのことが気になってしょうがない。「大丈夫だよ、舞ちゃん。Tさんはね、僕の教え子のお父さんなんだ。とっても優しい人なんだよ。」「本当!!!たかやんの教え子のお父さんなの?」そうなのだ。僕らはみんな素敵な「縁」で繋がっているのだ。舞ちゃんはもう直ぐ入院する。退院したら、また舞ちゃんの笑顔と会える。その日までしばらくのさようならだ。

国会中継
今日も民主党対麻生自民党の国会中継をテレビで見た。どう言い逃れしても、言い逃れでしかない。あれでは自民党の負けだ。麻生さんの答弁は面白いが、今の日本はそんな状態じゃあない。彼らのやり取りを見ていて、僕は新座市の財政状態が心配でしょうがなくなった。須田市長はあれも、これもやると言っているが、本当にそんなことができる訳がないからだ。ちょっと前は「財政難」と青くなっていたのに、今ではそんなこと「昔の話」みたいになっている。議会の一番の仕事は市長のチェックだ。団塊の世代が退職していくこれから・・・税収は落ち込んでいくだろう。高齢化社会に突入し、扶助費の伸びは予想以上だ。不交付団体になる日も近い。それで経常収支比率が90%を超えているのだ・・・誰が見ても、無理な話ではないか。「北口の区画整理」どころか、「保谷・朝霞線」だって、本当は無理なんじゃあないかと思うのだ。総合福祉センターも駄目、スマートインターなどは論外、「放射7号」も無理・・・新設校など夢のまた夢・・・そんな状態になりつつあるのではないか・・・市立保育園の老朽化も酷い。小中学校のトイレの改修もやらなければいけない・・・そして借地の買取は・・・人件費をこれ以上カットしていくというのか。それならばまずは市長以下三役の給料からお願いしたいところだ。僕らは市民の税金で食べているのだ。市民に食べさせてもらっているのだ。新座市を健康体にしなければ議員の仕事をしたことにはならない。語る会、頑張らねば・・・・。

王ちゃん
父さんは王貞治のことを「ワンちゃん」と呼んでいた。どうやら長島よりも王の方が好きだったらしい。もしかしたら長島は大卒で王は高卒・・・父さんは大学の夜学を中退だから、王の方に親しみを感じていたのかも知れない。昔、昔アップダウンクイズという番組があって、「100万円とって、さあ夢のハワイに行きましょう!」とアナウンサーが叫ぶのだが・・・そのクイズで王は全問正解でハワイに行った。その時我が家では「きっと長島じゃあ行けなかったね」と笑っていた。僕はずっと長島の方が好きだったのだが、あるときから王の方が大好きになった。そして今日、王は引退した。ホークスのユニフォームを着て球場を去る後姿を見て、僕はまた泣いてしまった。きっと雲の上で父さんも泣いていたんじゃあないかな・・。
http://www.takayan-world.com/cheeringparty/      たかやん