5月27日 (火)  『一生懸命』たかやん日記 第147弾! 2008.5.27   たかやん

『一生懸命』幻のたかやん日記 第147弾! 2008.5.27   たかやん

5年3組
生まれて初めて小学校で一日を過ごした。5年3組の子供たちは明るく、そして面白かった。舞ちゃんの介護は思ったよりも大変だった。経験して初めて分かることも多かった。

体育朝礼
今日の一日は体育朝礼で始まった。校庭に車椅子を押していく・・・六中のたくやの弟が「お、たかやん!」と声をかけてくれた。初めてということは恐ろしいことで、どこに並んだらいいのかも分からない。そのうち「ラジオ体操」が始まり、僕は久しぶりにラジオ体操をやったのだった。舞ちゃんも何とかやれる動きはしようとするが、体がなかなか動かない・・・しかも帽子を忘れてしまったので、暑い中大変だったと思う。

1時間目国語
いよいよ授業が始まる。クラス全員で音読リレーをする。みんなが読んでいる箇所を指でなぞって舞ちゃんに教えながら順番を待つ。「はい舞ちゃん」と池田先生。舞ちゃんは思ったより大きな声で音読を始めた・・・・

2時間目算数
算数が始まった。割り算はどうやら苦手な舞ちゃん。友達は黒板に出て、どんどん問題を解いていくが、舞ちゃんは思うように手が動かない。僕が鉛筆に手を添えて問題を解いていくのだが、3桁と2桁の割り算がなかなか進まない。「概数」の感覚が難しいらしい。
それでも何とか手を挙げるのだが、友達のスピードにはついていけず、どうしてもワンテンポ遅れてしまい、なかなか指してもらえない。かと言って、僕がやってしまって舞ちゃんが答えるという訳にもいかず、悩ましい時間が過ぎていった。

20分休み
中学校にはない20分休み。舞いちゃんとさなちゃんはこの時間にトイレに行く。さなちゃんの担当の目崎さんに舞ちゃんもお願いする。舞ちゃんの番の間、僕はさなちゃんを連れて3組の教室に入った。すると「あ、さなちゃんだ!」と笑顔の子供たち。車椅子を押していると、子供たちの温かい視線を感じる。

図工
風景画と点描画を描く子供たち。舞ちゃんは最初はクレヨンで描いていたが、池田先生が「やっぱり絵の具のほうがいいわよね」と絵の具を持ってきてくれた。僕は手を貸さず、舞ちゃんだけで描くのだが、点がどうしても線になってしまい・・・・それでも1時間半かけて、なんとか絵は完成した。絵の具が色んなところに付いてしまったけれど、自力での作品にちょっと満足。

給食
12時45分。やっと給食が始まった。もうお腹がぺこぺこだ。メニューは煮物にご飯にうずら豆。「舞ちゃんは早く食べ始めるんだよ」と子供たち。前掛けをして、食べ始める舞ちゃん。時々お皿の位置を交換し、口の周りを拭いてあげる以外は一人で食べられる。牛乳を飲まない僕は「誰か牛乳飲まない?」すると「駄目だよ、好き嫌いしちゃあ・・」と子供たち。「え?だって牛乳は牛の赤ちゃんが飲む飲み物だぜ。人間の大人が飲んだらおかしいだろ」と僕。「そんなのおかしいよ。みんな飲んでるんじゃん」「みんなが飲んでいるからって正しいとは限らないだろ?」「兎に角飲まなきゃいけないの。村松先生だって飲んでるよ」「俺は飲まないの」「一度も飲んだことないの?」「昔は少し飲んだけどね」「じゃあ飲まなきゃ」「もう大人だから牛のおっぱいはいらないんだよ」結局このやりとりは僕が勝ち、僕の牛乳はめでたくT君のところに貰われていったのだった。

内科検診
給食の時間から「男の先生だよね」「嫌だなあ」「モアレよりはいいじゃん」「下着も脱ぐの?」と内科検診が気になる女の子たち。昨日、担当の村松さんに「内科検診があるのでよろしくお願いします」と言われ、「内科検診も僕がつくんですか?」「多分」「いや、ちょっと勘弁してください。誰か女の先生にお願いしてくださいよ」と頼んでおいたのだが・・・廊下に並ぶも一向に誰も声をかけてくれない。そして5年3組が呼ばれ、舞ちゃんも僕と一緒に入ることに・・・(マジかよ!勘弁してくれ・・・早く誰か来て!)とその時、年配の女の先生が「あとはこちらでやりますから・・」と声をかけてくれた。(もっと早く言ってよ・・・)と思いながらも「ほっ」とため息をついたのだった。

調べ学習
内科検診の後は図書室で調べ学習。キャベツのことを調べる舞ちゃん。同じ班の女の子たちがいろいろ教えてくれる。そして困ったときは、僕もちょっとアドヴァイス。なかなかいい関係である。

血圧測定
図書室にいると放送が入った。「先生方、血圧測定をするので○○に集まってください」すると子供たちが「たかやんも行けば?」「そうだよ、たかやんも先生なんだから」「俺は違うだろ。」「いいじゃん、先生みたいなもんでしょ?」「違うだろ」子供たちは本当に面白いことを言う。

きもい!
先生が席をはずしている時に、面白い顔を作りあっては笑う女の子たち。僕も負けじと「これ出来ないだろう?」と得意の芸を披露する。その顔を見て、そして音を聞いてビックリする子供たち。「きもーい!」「うわ!」「もういっぺんやって!」・・・・「きゃっー!」「きもーい!」「もういっぺん!」大笑いする子供たち。どうやらキモイというのは褒め言葉らしかった。

疲れた・・・
石神小から帰ってきたのが4時過ぎ。それから夕飯を食べて、塾へ。帰ってきたのが10時過ぎ。今日は14時間労働だった。サッカーを見ようとソファーで「報道ステーション」を見ようと横になったら、そのまま意識を失ってしまった。と、いう訳で・・・今は真夜中。楽しかったけど、疲れた一日だった。いや、疲れたけど、楽しい一日だった。今夜の夢にはきっと5年3組の子達が出てくると思う。おやすみなさーい!
http://www.takayan-world.com/cheeringparty/       たかやん