8月12日 (火)  『一生懸命』幻のたかやん日記 第224弾! 2008.8.12(火)   たかやん

『一生懸命』幻のたかやん日記 第224弾! 2008.8.12(火)   たかやん

朝勉
久しぶりに、朝6時半からの塾だった。懐かしい「朝勉」だ。中学校時代、僕のクラスでは試験前の朝勉は当たり前だった。3年生のクラスになると、1年間通して「朝勉」をやったものだ。他のクラスより1時間以上多く勉強するのだから、朝勉に参加した子達の伸びは凄かった。テニス部の子たちには「朝練にきてください!」と随分怒られたが、「部活よりクラス人間」だった僕は、テニス部の子たちには泣いてもらうことが多かった。

朝練
それでも「もっと練習してください!」と子供たちは引き下がらない。だから、朝勉の前に朝練をやって、途中で朝勉へ行く・・・そんな毎朝だった記憶がある。テニス部が朝の6時前から練習をしていたのは、そんな理由もあったのだ。

時間を守る
学校は「決められた時間を守る」というルールを大事にするところだ。だからテニス部はよく怒られた。「学校に来るのは7時半以降」という訳だ。誰が決めたのかは知らないが、テニス部はそれよりかなり早い時間に練習していた。あるとき職員会議で問題になった。「時間を守らない部活がある」という訳である。僕はそのときこう言った。「確かにテニス部は早く来て練習をしています。でも、顧問の僕は必ず一緒にいます。他の部活動の子達は7時半以降に来ていますが、顧問の先生はいません。朝練には顧問がつくのが原則のはずです。僕はその原則は守っています。時間のことを言うのなら、先生方も原則を守って、朝練に参加してください!」それからテニス部の朝練にクレームを付ける人はいなくなった。朝練で子供たちが怪我をすると、大抵僕が病院に運んでいたのだ。その職員会議から「朝早くから頑張るね!」「毎朝ごみ拾いご苦労様!」と、声をかけてくれる先生達が増えていった気がする。そして、吹奏楽部のようにテニス部と同じくらい早くから練習する部活も現れた。そしてテニス部より遅くまで体育館や校舎で頑張る部活も出てきた。僕はそれでよかったと思う。先生達が一生懸命になると子供たちはついていく。時間を守ることは大事だが、それは「先生たちの都合」であることも多いのだ。時間を守ることを本気で教えたかったら、先生達が授業に「遅刻」をしないことである。「ルールだから守るのは当たり前。」それを言うのは簡単だが、それは教育ではない。子供たちと常に一緒に考えて、そして燃える。それが先生の一番の仕事である。文化祭が中学校から消え、水泳大会や陸上競技大会が消え、体育祭の応援団までが消え・・・子供たちが本気で燃えられるのは合唱際と部活くらいになってしまった。時間を守れば、無事に終わることばかりでは子供たちが可愛そうである。時には学校に遅くまで残って、先生と人生を語り合う。そういうことも子供たちには必要なのだ。時間をどんなに守っても、その人の人生の時間が増える訳ではない。充実した時間ができる訳でもない。心に残る時間をいかにたくさん経験できるか・・・それが子供たちの宝物になっていくのだ。
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