9月24日 (水)  『一生懸命』幻のたかやん日記 第267弾! 2008.9.24(水)   たかやん

『一生懸命』幻のたかやん日記 第267弾! 2008.9.24(水)   たかやん

9月22日
一昨日は兄貴の誕生日。いつの間にか57歳になった。あの兄貴が57歳・・・・僕がもう直ぐ55歳になる訳だ・・・。5歳と7歳ということもあったし、15歳と17歳というときもあった。いつも先を行く兄貴を僕はどこかで追いかけてきたように思う。5歳の頃、既に「トン助」と兄貴からは呼ばれていた。「ともや」だから「トン助」。これは25歳になっても、35歳になっても、そして45歳になっても続いた訳で・・・僕のほうも、特別に変える理由はないから、5歳のときのままの「ちいさいお兄ちゃん」が今でも続いている。57歳の兄貴が「小さいお兄ちゃん」というのもおかしな話なのだが・・・昔から続いてきたことは、なかなか直らないのである。

スーツとYシャツ
議会では、必ず新しいYシャツを着る。スーツも二日続けて同じものは着ない。実はそのYシャツもスーツも全部「ちいさいお兄ちゃん」に貰ったものなのだ。僕には二人の兄貴がいるのだが、二人ともどういう訳だか保険会社に勤めている。その内の下の兄貴がある日、「スーツとYシャツあげるよ」と何着もくれたのだ。それもネクタイと靴付で・・・
スーツには名前が入っているし、サイズは同じだしで・・・ありがたく貰い、議会で毎日着ているという訳だ。兄貴の誕生日に何かあげなくっちゃ!そう思っていたのだが、すっかり忘れていた。

討論
今日のメインテーマはやはり「新座駅北口区画整理事業」。議案第59号には5人が登壇して討論をした。最初に共産党の朝賀さんが「反対討論」し、最大会派政和会の並木傑さんが「賛成討論」。次に語る会の「たかむら」が反対討論し、そして公明党の細田さんが「賛成討論」した。注目の民主党の新人3人は残念ながら退席。寂しかった。民主党に期待している市民は多いと思うから。

メモ
どうも原稿を読むのが嫌いで、僕はメモを見ながら討論するようにしている。その方が気持ちが伝わるかなと思うからだ。ホームページにも書いたが反対の理由は

1. 財政難は続いており、25年からといっても、今スタートできる状態ではない。計画では総予算128億であるが、今までの大型事業に見られるように、現在の見込み額を大幅に上回る可能性が高い。例えばひばりが丘・片山線の整備事業は当初計画では約32億円だったが、実際には約40億かかっている。「語る会」では150億から180億の間になると予想している。国からの補助金は20億、県からは9億。保留地処分金が23億。一方で市の一般会計から17億、市債35億(30年償還だから利子だけで10億以上になるだろう)公共下水道に23億(この内市の負担は12億)、この時点で64億もかかる計算になる。保留地処分金が少なくなる可能性も高い。リスクが余りにも高いのだ。
2. 地権者の合意を得ていない。先進都市では当たり前になっている合意書を作成していない。誰のための区画整理か。地権者・住民の意思を無視するやり方は時代遅れである。(全国で行政訴訟が起きており、計画段階でも訴訟をおこせるようになった。)
3. 余りにも広範囲である。31.6ヘクタールという途方もない広さで区画整理をやる意味がどこにあるのか。もっと狭い区域であれば、税金の投入も、整備期間も少なくてすむ。
4. 組合施行にすべきである。組合施行であれば、地権者の合意が前提であり、民間に委託する形で行えば、市の持ち出しは大幅に減る。そして区画整理そのものも民間に任せたほうが今の時代にあった計画になる。野火止上北区画整理事業がいい例で、面積は北口の約五分の一だが、市の負担額は1億5千万でしかない。
5. 事業期間が長すぎる。現時点では平成25年から14年間の計画である。平成39年まで、今の地権者の内何人の方が生き残っているだろうか・・・。区画整理は短期間でやらないと意味がない。
6. 目的がよくない。「良好な町並みを作り、担税力のある住民に住んでもらい、税収を上げる。」その割には計画道路は複雑に入り組みすぎている。小学校の敷地は狭くなり、新住民が増えれば児童が溢れるのは簡単に予想できる。しかし、先行している南口区画整理事業敷地内にも新設の小学校はない。小学生達はまた無理をして通学していくのだ。税金を期待できるのは平成40年以後のことであり、それまでにつぎ込んだ莫大な税金を回収することは不可能である。そして本当に担税力のある人たちが来るだろうか。お隣の和光や朝霞、そして志木と比べて市民サービスが悪く、借金をかかえ、教育レベルが低いといわれている新座に、どうして担税力のある人が来るのだろう。
7. 他の大型事業と重なる。現時点の経常収支比率は93.5%。現時点で市長が「やる!」と言明している事業は、保谷・朝霞線(100億)、東久留米・志木線(54億)、放射7号線(109億)、学校のトイレ改修工事、新設小学校の建設、子ども医療費の助成期間の延長、ふるさとにいざ館の建設(11億)、福祉総合センターの建設、集会所の新設、スマートインターチェンジ、観光都市作り・・・・と、同時にはできないものばかり。結局、無理な借金をし、「やると言ったが財政状態を考えて、できない」と言うことになるのだろう。それがきっと教育や福祉に降りかかるのだ。

その他
その他にも借地の買取が待っています。新座市の借地は28万平米。学校や公園も借地が多いのです。相続が発生して買い取るということになると、億単位のお金が毎年必要となってきます。そして公共施設の維持補修という問題。いくら財政力そのものはあったって、無理な使い方をすればパンクするのは当たり前。700億を越える借金を抱えている市が考えることではないのです。少なくても「語る会」はそう考えています。こうした大型事業を同時に進行させていこうという市長。それを認めていく議会に対して、みなさんはどう思いますか。僕は考えただけで冷や汗がでてきます。結局、ツケを背負うのは未来の新座市民です。

手ぶら
そして最後に反対討論をしたのが、共産党の笠原さん。原稿どころかメモも持たずに、手ぶらで登壇し、そして自分の考えを訴えていた。教師としても5年先輩で、新任のときは色々教えてもらったのだが、今も議員のなんたるかを背中で教えてもらっている。
http://www.takayan-world.com/cheeringparty/        たかやん