11月10日 (火)  『一生懸命』幻のたかやん日記 第313弾! 2009.11.10(火)  たかやん

『一生懸命』幻のたかやん日記 第313弾! 2009.11.10(火)  たかやん

30周年
今日は六中で開校30周年記念式典があった。僕が六中に教員として在籍していたのは1987年4月から1997年3月までの10年間。その後2003年の途中まではテニス部を教えていたから、六中との係わりは16年にも及ぶ。30年間のうちの半分以上は六中生と一緒にいたことになるのだ。

控え室
9時半の受付だったので35分過ぎに行ったのだが、既に中村議員が来ていた。そして初代の神山校長先生や4代校長のキノッピー、六中で同じ学年だった松江先生や川島先生といったメンバーに加え、伊藤教育委員長、金子教育長、須田市長、細田議員、北村議員と議場で顔馴染みの方たちも登場。賑やかな控え室になった。

10時
開会の言葉で式典が始まった。君が代斉唱は起立して、みんなの歌を聞いていた。来賓、先生方は殆どの方が歌い、子どもたちも6割以上は歌っていたようだった。そして校歌。陽子先生の指揮に合わせて歌うのは久しぶり。僕は来賓席で一人大声で歌ったのだった。

起立・気をつけ・礼・着席
実行委員長の挨拶に始まり、学校長式辞、来賓祝辞、PTA会長挨拶と挨拶・祝辞が続いた。その度に「起立・気をつけ・礼・着席」の号令が繰り返された。その回数は僕が確認しただけでも22回。六中生はよく耐えていたと思う。

神山先生
祝辞の中で一番心に残ったのは初代校長の神山先生の言葉だった。「18歳で先生になった僕に、生徒だった高橋君が“先生が校長になったら、何か作ってやるよ!”と約束。そして本当に校長になった時に、六中のあの池を作ってくれました。」「プール開きの時に、ミュンヘンオリンピックのキャプテンが中央大学の水泳部の現役の選手を連れてきてくれました。」「開校3年の六中が県大会で優勝し、関東大会でも勝ち、全国大会へ行ったことは本当に誇らしかった。」「君たちにお願いがあります。あと、70年生きて欲しい。其の時は、六中開校100年祭になっています。人のため、国のため、地域のため、そして君たち自身のために生きていって欲しいのです。」神山先生はそのようなお話をされた。神山先生のお話は六中に対する愛情に溢れていた。それを聞きながら、僕だったらどんな話をするだろう・・・そんなことを考えていた。

ブラスバンド部
嘗て、テニス部のライバルだったブラスバンド部が見事な演奏を披露してくれた。僕らの時代のブラバンより上手(ごめんね)なことは確かである。ブラスバンド部は本物である。そういう部活が増えていくことが六中の再生につながっていくのだと思う。第二部ではコーラスや朗読もあった。どれもが、とても素晴らしかった。

校歌
阿保校長が式辞の中で、校歌の歌詞に触れていた。「いつの日もふるさと、いつの日もふるさと・・・」という部分である。あの校歌を本気で歌った人は誰でもあの部分が大好きなはずである。そう六中は僕にとっても、子どもたちにとっても「ふるさと」なのである。(そのふるさとに帰れない卒業生達がいるのだから悲しい・・・)今日の六中生はよくがんばったと思う。だけど、六中が本物になったとき、六中の体育館は子どもたちと先生たちの歌声で揺れるはずである。残念ながら、今日は生徒は勿論、先生たちの歌声も聞こえてはこなかった。あの歌で、体育館が揺れる・・・そういう六中が復活する日を僕は願っている。

招待状
色々な来賓の姿があったが、平松文教経済常任委員長や吉田よしのり県議会議員そして六中出身の平野議員の姿がないのが気になった。六中学区に住む議員だけに招待状を出したのかも知れないが、県議や文教の委員長や本当の卒業生の議員にも来て欲しかった、そう思うのは僕だけだろうか・・・。

沿革
気になったことがもう一つ。それは学校の沿革に間違いがたくさんあったこと。テニス部に関する記述だけでもかなりの間違いがある。今日配布されたもの同士を見比べても違っている箇所が数箇所。このさい、見直しておかないと、そのままズルズル引き継がれてしまうような気がする。記録は正確でなければ意味がない。年金記録と同じである。


今日の写真1
六中の正面玄関にある池。神山先生の教え子が作ってくれた池だということを僕は今日まで知らなかった。4階の左側が理科準備室(生物準備室)。あそこから見える富士山は本当に綺麗だった。「りじゅん」という言葉はあの準備室から生まれたのだ。勿論、教材研究に燃えた場所でもあるが、子どもたちの補習の教室になったり、遊び場になったり、保健室になったり、時には先生たちの相談室にもなった場所。それがりじゅんだ。あの空間と同じ温かい空間を二中で作ろうとして、当時の管理職から攻撃をされ、僕はそれに我慢できずに退職したのである。そういう意味では、今の僕の原点になる。

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