4月3日 (金)  『一生懸命』幻のたかやん日記 第92弾! 2009.4.3(金)   たかやん

『一生懸命』幻のたかやん日記 第92弾! 2009.4.3(金)   たかやん

教師を目指す人へのメッセージ
リクエストがあったので、HPのトップページに復活させた。4月という月は子供たちも緊張するが、先生達も緊張するものなのだ。子供たちとどう接したらいいのか・・・それこそ「これが正解だ!」なんていうマニアルはない。熱意と経験がある先生でも初日、あるいは最初の1週間は緊張するもの。そんな先生達へのヒントになればいい。そう思って書き溜めたのがこの。「教師を目指す人へのメッセージ」である。

第一歩
教師になって一番最初にすること、それは子どもの名前を覚えることだ。入学式、 あるいは始業式の日までに、自分のクラスの子供達の名前は全員覚えなくてはいけ ない。これはもうプロとしては最低の条件である。
名前と顔が一致しない子供達を一日目で全員覚える。難しいようで簡単である。ま ずクラスの名簿を5人ずつ区切って覚える。(机の列が横に6列だったら、6人ずつ区切る。)何日かかってもいいから、とにかく暗誦してしまう。勿論正確に覚 える。それも絶対にファーストネームで覚えるのだ。そこが味噌である。子供達を 苗字で呼んではいけない。これはアマチュアのすることだ。
人間誰だって、苗字で呼び捨てにされるより、名前で呼ばれたいものだ。(自分の名前を呼ばれて嫌な気 持ちになる人はいないという話があるくらいだ。)そして初日、自分のクラスに名 簿順に座らせる。自己紹介をさせながら名前を反復練習する。色々質問しながらこどもの表情をつかんでいく。この時メモは取らない。意地でも頭の中に子供達の言葉を叩き込む。どうしても自信の無い人は記念にといってビデオ撮影するのも楽しいし、テープレコーダーで録音してもいい。といにかく、子供達に先に自己紹介させるのがコツだ。自分が観察される前に観察する余裕がないといけないのである。
そしていよいよ自分の自己紹介。僕はこんな風にやっていた。「俺の名前は高邑朋矢。あだなはタカヤン。昔からそうだから、みんなもそうやって呼んでくれ。タカヤン!っていわれたら、あいよっ!ってこたえるから。」「本当?」「じゃあいってみな?」「タカヤン!」「あいよーっ!」「タカヤン!」「あいよーっ!」「タカヤン!」「もういいよーっ!」
ここまでくればもう子供達は半分魔法にかかっている。おまけに「みんなこのクラスの奴の名前だけは1週間で覚えろよ!」「できないよー!」「俺はもう全員覚えたぞ!」「嘘だあ…」「嘘じゃない!秀昭、拓郎、光、圭亮、登、新太郎…・愛、文、楓、美生。どうだ!」と全員の名前を言ってみせると、子供達はもう完全に魔法にかかっているのだ。
単純なことだが、入学式や始業式で初めて会った先生に自分の名前を覚えてもらう というのは子どもにとっては物凄く嬉しい事なのだ。怒られるのではなくて自分の顔と名前を覚えてもらったのだから、誰だってその先生を好きになりそうだと思う。その錯覚が大事なのだ。こういうクラスは初日から笑顔が溢れる。クラスというのは笑顔でスタートして涙で終わらなくてはいけない。1年間その子供達にどれだけ笑顔がプレゼントできるのか、そしてどれだけ自分が笑顔でいられるのかが勝負なのである。クラスの第一歩は担任のちょっとした努力で素敵な一歩になるのだ。その努力を惜しんではいけない。大学を卒業したばかりでも、貴方はもうプロの教師なのだから…・。
そう、ここで僕が言いたかったことは「予習」の大切さ。先生も授業の前に「事前準備」という努力をしないといけないのだ。この名前を覚えるという単純なトレーニングにはおまけが付く。それは卒業式で、呼名簿を見ないで名前を呼べるようになることと・・・。何十年経っても、自分のクラスの子供たちの名前は忘れないということだ。時々、数年前の卒業生の名前すら忘れてしまう先生?たちにもお目にかかることがあるが、そのときの子どもたちのガッカリした顔。本当に可哀そうなのである。卒業生は何千人いても、最低自分のクラスの教え子は死ぬまで忘れない。そういう先生であって欲しいと思う。

堀の内病院
空と二人で耳鼻科へ行った。空は耳掃除、僕は花粉症の薬をもらいに行ったのである。前に来たときは泣きべそをかいていた空だが、もう大丈夫。随分成長したなと思った。

変更
3月号は完成したが、駅立ちの日程は変更になった。13日からにしたのである。6日からでもいいのだが、それだと中学生や高校生達と会えないのだ。毎回僕の「一生懸命」を笑顔で持っていってくれる子どもたちと会いたいので、入学式、始業式が終わってからの駅立ちを決めたのだった。よしのり君、よろしくです。

黒目川の川掃除のお知らせ
4月の川掃除は5日。明後日の日曜日。9時〜栗原1丁目公園付近でスタートします。軍手とトングはこちらで用意します。みなさんの参加を心よりお待ちしています。
takayanchan@jcom.home.ne.jp                  たかやん