4月4日 (土)  『一生懸命』幻のたかやん日記 第93弾! 2009.4.4(土)   たかやん

『一生懸命』幻のたかやん日記 第93弾! 2009.4.4(土)   たかやん

4時
久しぶりに4時に起きてみた。静か、実に静かである。音がしないのだ。自分が出す音以外は何も聴こえない・・・・おっと、パソコンの音は聞こえるか・・・

やらなきゃいけないこと
沢山あるが、どれも楽しんでやれそうだから幸せである。「やらなきゃいけない」と思うから辛くなるだけで、「やれるんだ」と思えばいいのだ。

3キロ
六中時代、毎日練習のあと3キロ走っていた。苦しくて、苦しくて・・・その時、星野富弘の詩と出会った。苦しめることの幸せを感じたら、走ることが全然苦しくなくなった。物理的には苦しいのだが、精神的には苦しくない・・・そんな感じだった。そしてそれは本当だった。今はもうあんな風には走れない。アチャや丸、大佑やこころと大接戦なんてことはできないのだ。苦しいあの一瞬一瞬こそが実は画幸せな瞬間だったのだ。

東北
岩隈がダルビッシュに投げ勝った。流石である。これで今日田中が勝つと・・・楽天にも目が出てくる。高校生達が頑張ったのだから、プロ野球も東北には頑張ってもらいたい。

風呂
さて、風呂にでも入るとするか・・・。お風呂で本を読んで、英語をやって・・・

兄貴
風呂を出ると兄貴から電話。「ちょっと手伝って」と呼ばれる。午前中一杯、兄貴のガレージの掃除をやるはめに・・・。忙しいのだが、断れないわたし。

覚えてない?
兄貴がドライバーを持ち、僕が押さえる。はて、どこかでやった記憶が・・・するとドライバーが滑り、僕の手を直撃。「痛!」でも大丈夫。「思い出すなあ、昔こうやって粘土切っていて、お前の手を切ったんだよ。」「え?」「覚えてないの?」「うん、なんとなくしか・・・」どうやら半世紀ほど前、兄貴がナイフか彫刻刀で僕の手を切ったらしい。

教師を目指す人へのメッセージ2
第二歩 「学級通信」
名前を覚えるのと同時にするのは「学級通信」の準備だ。僕は『一生懸命』という学級通信を11年間、毎日発行した。毎日というのが味噌である。前半の10年間は毎日という訳にはいかなかった。年間100号も発行できればいいほうだったのだ。それが一度毎日書き続けたら止められなくなった。大事なのはこの止められないという感覚を子供達と一緒に体験することだ。11年間には色々なピンチがあった。
一番のピンチは毎日書き始めて1年目のクリスマスイブだった。25日は2学期の終業式。通知表を出さなくてはいけないという時に、41度の熱を出したのだ。僕は通知表を全く書いてなかった。(通知表を1週間かけてコツコツ書くという能力は僕には欠けていたのだ。)苦しかった。悪寒が走り、うわごとで「母さん、助けて!」といったくらいだ。
通知表を書く事は諦めていた。41度の熱なんだから、みんな許してくれるだろう。そんなふうに思っていた。ところがその苦しい状態で、学級通信を書いていないということに気づいたのだ。毎日書き続けてきたのに、これで終わりなのかと思ったら、なにくそという気持ちが湧いてきた。そう思っただけで熱が40度に下がった。それが夜中の12時頃。それから震える手で「一生懸命」を書き始めた。何度も中断しながら、3時頃やっと書き終わった。不思議なのは熱がまた下がったことだ。39度になっていた。普通39度は苦しいものだが、41度から下がった39度は楽なものだった。僕は通知表も書く気になり5時過ぎに通知表も完成した。熱は38度になっていた。今度は朝練にいきたくなってきた。6時、大力という子から電話があった。「熱が39度あるので朝練休みます。」という電話だった。僕はそこでこう言った。『俺は41度あったけど、今からいくぞ。』テニスコートへ行くと大力も来ていた。
「継続は力なり」と子供達にいくら言っても、その言葉には力がない。しかし、毎日学級通信を書き続ければ、その言葉には力があるのだ。学級通信を毎日書くには子どもを見ないと駄目だ。毎日書いていると、どうしても筆が進まない日がある。そういう日は忙しくて子供達を見ていない、(会ってはいるが・・)日の事が多い。逆に子どもとたくさん話をして、子どもの目をよく見ている日は、書く事がたくさんありすぎて書ききれない状態になる。「学級通信」はそういう意味でのバロメーターになるのだ。
勿論毎日書くにはこつがある。それは自分の言葉で書くということだ。よそいきの言葉でも何枚かは書けるだろうが、子供達の心には響かないし、長続きはしないものだ。毎日書いていればひどい文章のことだってある。でも心に響く通信を書く率も上がるのだ。帰りの学活で子ども達は食い入るように「一生懸命」を読む。それまで大騒ぎだった子供達がシーンと静まり返ってプリントを読むのだ。自分の名前があると大変だ。「ほら今日は載ってるよ。」と嬉しそうに自慢する。でもそれが無くても友達の発言に笑いころげ、時に涙をするようになる。学級通信はクラスの全員を主役にする力を持っているのだ。
* 学級通信は大事である。学級というのは色々な事件があるものだ。山もあれば谷もある。いいときも、悪いときも自分の思いを学級通信にぶつける。そして、子どもたちの思いもぶつける。余裕があったら親の思いもぶつける。そういうぶつかり合いがやがて実を結ぶのである。僕の「一生懸命」にもライバルのような学級通信があった。「心」「闘魂」「blossom」「金太郎」そして「日々これ精進」・・・・どれも担任の思いが込められていて、時には笑い、時には泣いたものだ。学級通信は一生の宝になる。その日に起きたことは、その日にしか書けないのである。忙しいとは思うが、子どもたちとの絆が生まれることは間違いない。1年に244号。授業日は必ず発行。それが大事。毎日書くのがコツである。自分だけの学級通信を作ってくださいな。
孫と祖母ちゃん
亮は祖母ちゃんに弱かったが、空はやけに強気である。毎日遊んでもらっているくせに、祖母ちゃんに生意気な口をきくのである。聞いているとどっちもどっちなので、あまり口を出さないのだが・・・夕食の苺のことで、おばあちゃんに怒られた空の一言には笑った。「空、本当のお家に帰りたい・・・このうち嫌だ。」本当の家というのはどうやら、畑中の家のことらしいのだが・・・。苺をもう一つ食べられなかった悔しさをぶつけたのだろう。80歳も年が違うのに、食べ物のことでもめるんだから面白い。明日は空も川掃除に参加するらしい。楽しみだな。
takayanchan@jcom.home.ne.jp              たかやん