6月19日 (金)  『一生懸命』幻のたかやん日記 第169弾! 2009.6.19(金)   たかやん

『一生懸命』幻のたかやん日記 第169弾! 2009.6.19(金)   たかやん

最終日
今日は6月議会の最終日。9時から議運があったので、ダッシュで自転車をこぐ。今日のゴミ拾いも帰りと決めた。

9時半
議案第47号 新座市手数料条例の一部を改正する条例からスタートした。今日は5つの市長提出議案に反対した。

討論
最初に討論したのは新座市児童センター条例の一部を改正する条例。要するに、指定管理者制度を本多の児童センターに導入しようという議案だ。最初に共産党の工藤さんが反対討論。次に公明党の滝本議員が賛成討論。そして僕が反対討論をした。「経費を削減して、質の高いサービスなど、できるのでしょうか・・・」と僕は言った。「できるよ!」という野次。でも、僕はこう思うのだ。民間が質の高いサービスをしたとしたら・・・当然、それに対しての高い報酬があってしかるべきだと。高いサービスをいくらしても、経費削減という理由での「指定管理者制度」では、結局は非正規雇用を増やし、不安定な雇用を市が作り出していくだけではないのか・・・非正規雇用が3割とも4割ともいわれている日本の社会ではいけないのではないのか・・・内需拡大など、到底無理な話ではないのか・・・市が企業と同じように経費削減を進めていくことは、結局は日本の社会を弱くしていくことにつながっていくのではないかと思うのだ。僕の次には刷新の会の佐原さんが賛成討論をした。「民間であれば経費を削減して、質の高いサービスができるのです!」と彼は言った。僕の考え方とは180度違うかも知れないが、堂々と自分の意見を言う。それでいいと思う。同じ考え方の人間だけでは、議会は成長しない。人の意見をちゃんと聞いて、反論すべきところは反論する。それでいい。それでこそ議会だと思うのだ。

野次
次に反対討論をしたのは「議案第51号 平成21年度新座市一般会計補正予算(2号)」である。今回の補正は緊急経済対策が数多く盛り込まれ、父子家庭への支援もあり、大いに賛成したいところだったのだが、その中に「憲法改正の際の投票人名簿システム構築業務委託料」の707万9000円があったために、僕は反対討論をした。
まず、最初に共産党の笠原議員が反対討論、次に自民の榎本議員が賛成討論、それを聞いて、僕が反対討論をした。僕はビルマ戦線で戦った父さんの話をした。フィリピンで18歳で戦死した登おじさんの話をした。そして、朝鮮戦争にもベトナム戦争にも日本人が参戦しなかったのは、憲法9条のお陰だといった。「そんなことないだろ!」という野次が執行部から聞こえた。日本の高度経済成長も9条に大いに関係しているのだ。憲法は国民が守らなくてはいけない法律ではない。国民が権力者に守らせる法律だと僕は思う。憲法を変えると権力を持っている側の人間が言ってくるのには理由がある。権力者にとって、今の憲法が都合が悪くなってきたということだ。そういう話をしていると、「いいから早く終わってよ!」という野次が最前列から聞こえた。たったの3分も人の話を聞けないのだ。自分の考えで討論もできない奴に限って、そういう野次を飛ばす。言いたいことがあれば檀上で堂々と言えばいい。中学生だって、3分くらいは黙って話を聞く力はある。18歳で死んでいった叔父の話に対して、「いいから早く終われ」はないだろう。そりゃあ、僕よりはるか下の世代には、戦争など関係のない話かも知れない。原爆も沖縄も東京の大空襲もマンガやドラマの世界の話でしかないだろう。だけど、僕はビルマで戦った父さんから、嫌というほど戦争の悲惨さを聞いて育っているのだ。弟を亡くした兄の無念、息子を亡くした母の悲しみをこの耳で聞いて育ったのだ。今日の野次だけは許せないと思った。人としての品位の欠片もない野次だった。いつものように寝ていてくれた方がどれだけよかったか・・・

雰囲気
今の新座市議会には「早く終わることはいいことだ」という雰囲気がある。誰かが質問したり、討論しようとすると・・・「何で質問するんだよ」「討論するの?」という声が聞こえてくるのだ。これでは新人議員はたまらないだろう。議員として、自分の考えを堂々と議場で述べよう!そう思って選挙を戦って、勝ち抜いた人たちも・・・その雰囲気にのまれていく。市長与党にとっては、何事もなく、形だけの議会をやって、早く終われば、それに越したことはないのかも知れない。だから発言もせずに、人の話も聞かずに、寝たいだけ寝るのだと思う。しかし、市民は知っている。必ずしっぺ返しはくる。僕らは高い報酬をもらっているのだ。昔の新座市議会は真夜中まで議論したらしい。意見は違っていたっていいのだ。堂々と議場で述べればいいのだ。それができないのなら、黙っていればいい。新人議員たちが、自由に意見を言えるような、そんな雰囲気がないようじゃあ、議会の品位もなにもあったものじゃあない。新人議員の発言が本当に少なく感じる。選挙で応援した市民はガッカリしているに違いない。