7月20日 (月)  『一生懸命』幻のたかやん日記 第200弾! 2009.7.20(月)  たかやん

『一生懸命』幻のたかやん日記 第200弾! 2009.7.20(月)  たかやん

4時半
対抗戦があるからか、目覚まし前に目が覚めた。天気は嘘のようにいい。グレープフルーツジュースのお陰か・・・酔いも残っていない。早速シャワーを浴びて、バリカン・・・そして鬚をそり、スーツと洗濯物を詰め込んだ荷物をコンビニから送る。試合に必要な水もここで用意する。

6時55分
安達さんと二人で朝食。「8時40分出発な」と安達さん。部屋に帰り、ふと東北大がもっと早く来ているような気になる僕。「安達さん、少し早くでませんか?」とメールする。電話がかかってきて、「どこへ行くんだ」と安達さん。「いや、天気はいいし。コンビニとか行く時間もあるし、コートに少し早く着いていた方がいいと思うんですけど・・」と僕。「コンビニで買うものはない。コートは9時まで開かないから、行っても無駄だぞ!俺は少しゆっくりしたいんだ。」「分かりました」今日の対抗戦の監督は僕なのだが、先輩には勝てない・・・しかたがないので、テレビを見て1時間過ごす・・・

タクシー
いつも安達さんに出してもらっていたので、「行きは僕がだします」と払わせて貰った。横山さんは絶対に先輩に出させるが(時々後輩にも)僕はどうも申し訳なくなってしまうタイプなのだ。

8時55分
思った通り、東北大のオムニコートには人が溢れていた。もう数試合終わっていたコートもあり、8時前から開いていたと思われた。安藤がやった1番コートで練習を始める。「悦三郎さーん!練習お願いしまーす!」と僕。悦三郎さんとショートテニスで練習スタート。ところが、悦三郎さんが笑わない。ニコリともしないのだ。そうまるで37年前の東北戦の時のように・・・厳しい顔を崩さないのである。そこで僕の心には微妙な変化が起きていたのだった・・・

9時半
10時の予定を繰り上げて、9時半。1番コートで対抗戦がスタートした。NO7は安川・安達VS千田・滝口である。安川・安達は実質的北大のNO2とNO3ペアー。対する相手はN04以下のペアー。ここで取らなきゃ負け。勝てば勝ち。そういう重要な試合だったのだが・・・安川さんが大不調。「もう一杯」がここで出た。足が全く動かずミスを連発したのだ。心配していた安達さんのダブルフォールトも出て、3−6で完敗。ここから北大がガタガタと崩れて行き、東北大がノリノリになっていく・・・

ところが
NO6は北大のNO4とNO5の岡・吉見ペアー。東北大は小山・青木と遂に小山小次郎さん(嘗ての東北NO1)が登場してきた。ベンチコーチの僕は岡さんと吉見に「とにかく青木さん狙いでお願いします」とアドヴァイス。頷く二人。試合の途中で僕は北大が勝ったことのない2番コートで試合。試合中に隣のコートを見ることなどないのだが、監督としては見ない訳にもいかず、チラチラ気にし、吉見に声をかけた。

安達さん
いよいよNO5の試合がスタートした。北大のNO1とNO3の登場である。相手は東北大のNO4以下と思われる太田・本田ペアー。負けるわけにはいかない。ところが僕のサービスを太田さんが「フォールト!」と言い、安達さんが「入っていたんじゃないの?」と言ったところから、太田さんのセルフジャッジ講義が始まる・・・・セルフジャッジの精神を教わる。抗議してはいけないのだ。結局僕らは6−2で1番コートよりも早く勝ってしまったのだが、この時のダブルフォールトがあと後まで響くことになる。そして隣の1番コートも何と6−4で勝ってしまったのだった。これで2−1である。

体力
NO4の試合は安川・吉見ペアー。吉見は体力がなく、心配していたのだが・・・その通りヘロヘロ。安川さんは前の試合で僕に「正座しろ!」と言われたのがショックだったのか本当にボロボロ。東北のNO2、NO3の石川・松原ペアーに0−6で完敗。あっという間に2−2。そして安達・岡が太田・松原に3−6で負け、あっという間に2−3とリーチがかかってしまった。

恵理子
そして僕と吉見という北大NO3の登場。僕はいいとして、吉見は3連続の試合になった。相手は安達さんと組んで圧勝した本田さんと東北大の宮沢部長。宮沢部長は荒いテニスで2−0と楽勝ペース・・・ところが、北大は応援がいない。僕らのベンチにまで東北大の先輩が陣取り、僕らの応援はゼロ。見ると安達さんは隣のコートで親善試合をはじめ、安川さんは審判台の上、岡さんはベンチでぐったりしている。結局僕らは東北大、大応援団の中で試合をすることになってしまった。東北戦で「応援がいない」と泣いた安藤恵理子の気持ちが僕を襲ってきた。元気になる東北大ペアー。体が全く動かない吉見はリターンミスとダブルフォールトを繰り返す。自信のあったサービスを何度も「フォールト」とコールされ、動揺する僕。そして、僕らは6ゲーム連取され北大の敗退が決まったのであった。
悦三郎
そして最後の試合は北大も東北大もN01.NO2が組んだダブルス。高邑・安川VS小山・石川の対決である。絶不調の安川さんも声を出して2−2までは踏ん張ったのだが、2−2からのブレイクチャンスを逃し、2−3から僕のダブルフォールトが出て(痛すぎた)2−4。そこで再びブレイクチャンスを逃し、2−5に。最後は安川さんのサービスをブレイクされて、僕らの青春は終わったのであった。「ヨッシャー!」と大声を出す悦三郎さん。「参りました!」と僕。前回までの敗戦がよほどショックだったのだろう・・・小次郎さんと二人で大喜び。久々に悦三郎さんの笑顔を見ることができたのだった。

1950円
生まれて初めて、ホテルのお風呂に入った。安達さんが「1200円だよ」と言っていたのだが、それでも僕は(高いなあ)と思っていた。ところが行ってみると「1950円です」(ゲーッ!マジかよ。昼ごはん食べられなくなるかも・・・)だが、これも人生経験。体験してみることに・・・バスローブ?を渡され、ロッカーの鍵を渡され・・・そのお風呂に行ってみると・・・・それは、それは綺麗なお風呂なのである。特に泡が出る風呂が気持ちよかった。そして僕らはパンツも穿かずに展望ラウンジへ。長椅子に横になりながら、しばらく語ったのであった。

お寿司
最後は安達さんと吉見と三人でお寿司やさんへ。財布の中に1600円しかない僕。「まさか飲まないですよね」と言う僕に「バカ、飲まない訳ないだろう」と安達さん。「これにするか」「いや、高いです」「ここは」「いや、ダメ」結局980円のランチがあるお寿司やさんへ。そこで生ビールを注文し・・・最後は安達さんが5000円も出してくれて、僕たち後輩は1500円で済んで、めでたし、めでたし・・・・。空の財布を見せなくて済んだのであった。


安達さんと一緒に武蔵野線で新秋津へ。そこから歩いて西武線で東久留米へ。空の第一声は「パパ!お帰り。おうちにね、見て欲しいものがあるんだ」「うん」「あのね、蝸牛がいるんだよ!」「そっかあ・・」「あのね、足の裏にね、筋があってね・・・・」話続ける空であった。空と一緒にお風呂に入り、カレーを食べて・・・・空を抱っこして、少しゆっくりしていると・・・「パパ、空の部屋で一緒に映画見ようよ!」と空。久しぶりのせいか、よほど嬉しいらしい。そして、一緒にポケモンの映画を見ている内に、意識を失ったのであった。