8月11日 (火)  『一生懸命』幻のたかやん日記 第222弾! 2009.8.11(火)  たかやん

『一生懸命』幻のたかやん日記 第222弾! 2009.8.11(火)  たかやん

台風
大雨による被害が各地で広がっている。40年程前に黒部川の氾濫を経験している僕は、水の恐ろしさを想像することができる。舟見の家の前の道路があっという間に川になり、水が家の中に流れ込んでくる恐怖を体験したのだ。そして黒部川に架かっていた愛本橋が一夜で遥か下流に押し流され、山が削れ、数件の家も消えてしまうところを自分の目で見たのだから・・・・水は低い所、低い所へと流れていく。どこへ避難するか、いつ避難するか・・・一瞬の判断が生死を分けることもあるだろう。まずは黒目川があの時の黒部川にならないように祈ろう。そして亡くなった方達の冥福を祈ろう。

デジタル教科書
さて、例の大型テレビの話である。8月2日(日)の朝日の朝刊に面白い記事が掲載されていた。タイトルは「デジタル教科書に活路」。学校の国語の教科書でシェアー1位の光村図書出版が「デジタル教科書」の普及に力を入れている、というのである。「教室のIT環境が整えば、デジタル教材が必要になる」光村図書出版は、そう読んだのだそうだ。
例えば「スーホの白い馬」では「馬頭琴」という楽器が出てくるが、本物の馬頭琴の音色が教室で聴ける・・・という具合だ。その他では漢字の書き順をアニメーションで見せたり、渡辺謙の朗読が聴けたり、教科書を大写しにして、波線や色を使って、ポイントを整理したり・・・・同じように他の出版社でも数学や理科での開発が進んでいるらしい。成程、新聞記事を読んでいると、普通教室に大型テレビが必要な時代が近付いている感じが伝わってくる。
当然、教育委員会はこういうことを知っていたはずだ。知っていたのなら、議会でこういう使い方があるのです!と言ってくれたらよかった。教科書会社がデジタル教科書を作っている時代なんです!電子黒板など見たことのない我々に、こういう便利なものなんです。普通教室にあるとこんなに授業に幅がでるんです!子どもたちも、先生たちも楽しみながら授業ができるんです。だから、学力が上がるのは当り前なんです!そう言ってくれていたら、僕は噛みつきはしなかっただろう。

僕が気に入らなかったのは、僕の最後の質問「私がお聞きしたかったのは、現場の声を聞く気があるのかということをお聞きしたかったのです。それをちょっともう一回答えてほしいなと思います。私は、大型テレビを否定しているわけではありません。」に対する「現場の先生たちの意見を聞く必要がない」という教育長の答弁だ。正確には“私どもは、この50インチ以上のデジタルテレビは、これからの教育には必要なものと考えておりますので、現場の声云々という次元ではなくて、私たちは教育行政を進める上において、こういった必要な設備だと認識しておりますので、こういった設備を整えてまいりたいというふうに考えております。”という答弁にカチンときたのである。普通の教師だったら、みんなカチンとくるだろう。そう思ったから噛みついたのである。“教育は上から押し付けられるものではない。”僕はそう教育されてきた。少なくとも、僕と同じ時代に生きた教師たちは、あの答弁を聞いたら、カチンとくるのではないだろうか・・・。

ブザービート
昔バスケットをやっていたからか、録画して見るようにしている。夏季講習があり、色々仕事をしてから見ると、0時を過ぎる。それでもスポーツ恋愛ドラマは楽しい。スポーツと恋愛は関係があるのである。そして音楽も・・どこかのクラスの担任だったら、朝の学活で「昨日、ブザービート見た?」なんて聞いていたんだろうなあ・・・。