12月3日 (金)  『一生懸命』幻のたかやん日記 第333弾! 2010.12.3(金)   たかやん

『一生懸命』幻のたかやん日記 第333弾! 2010.12.3(金)   たかやん


酷い風に酷い雨。今朝は暴風雨という感じだった。我が家はカッパを用意して、登校に備えた。それでも濡れるだろうと、空の着替えを持って、僕は自転車に乗った。ところが、家を出る頃から風も雨も弱くなってきたのである・・・。あの嵐は何だったのか・・・寒冷前線でも通過したのだろうか・・・。


八石小の校庭はまるで湖のようになっていた。「これじゃあ、鉄棒やうんていはできないねえ」「そうだね」と1年2組の子達と話していた。その時点では空がうんていで怪我をすることなど想像もしていなかった。

仕事
午前中は新しいパソコンに向かって仕事に燃えた。市会議員の給料は高い!と、言われないように気合を入れて仕事をした。

落下
事故はお昼休みに起こった。いつものように、うんていで一つ飛ばしをしていた空が、最後のところで手が滑り・・そのまま落下したのだ。「サルも木から落ちる」というが「空もうんていから落ちる」というやつだ。

申し訳ない!
その電話がきたのは、僕らがうどん屋さんでうどんを注文した直後のことだった。久しぶりに清さんの実家のうどん屋さんに来ていたのだ。「うんていから落ちて、もしかしたら歯をやられてしまったかも知れません。」という電話に僕らは動揺した。虫歯が一つもない綺麗な歯なのである。動揺して「お金はいいです。すみません」という積りが、チケットを渡してしまい・・・注文したのに返金してもらったのだ。本当に申し訳ない!

笑顔
学校へ行くと、担任のY先生の心配そうな顔があった。そして、素敵な笑顔も・・・。その時点で何となく空の歯は大丈夫かも知れない・・・僕はそう思った。だって、空が大好きなY先生の顔を曇らせるわけにはいかないから・・・。

井上歯科
そして、歯医者さんで言われた言葉は・・「大丈夫です。歯は大丈夫ですよ」だった。僕らは顔を見合わせて、笑った。そして、学校に電話して、Y先生に報告した。先生は心からホッとしたようだった。Y先生、本当にありがとう。

K先生
市教委のK先生から「大丈夫?」と空を心配する電話があった。「ありがとう!大丈夫だったよ」「よかったあ・・」とK先生。本当に嬉しい電話だった。

謝罪
ところがだ。夕方、校長先生から「申し訳ありませんでした」という電話があったのだ。子どもが自分でやったことなのに、学校が謝罪する。そんな馬鹿な話はない。謝らなくてはいけないのは僕の方なのだ。空の不注意で、子どもたちの授業がきっと遅れてしまったのだから・・・。1年2組のみんな、そしてY先生。ごめんなさい。気をつけてうんていやりますね。校長先生、そういう訳ですから・・・悪くもないのに謝ったりしないでくださいね。学校は1ミリも悪くないんですから・・謝ったらいけないんです!!

幸せ
兎に角、僕らは今幸せです。空の歯が生きていたことに対する感謝の気持ちでいっぱいなのです。空は今日も元気に泳ぎました。歯が折れていたら、きっと泳ぐことも笑うこともできなかったでしょう。空の前歯は二本とも永久歯なのです。

黒帽
そして、空は念願の黒帽(上級)に進級しました。スイミングに入った時に、夢に見ていた黒帽でした。選手コースなので黒帽を被ることはなさそうですが、大きな自信になったことは確かなことです。今日はちょっとドキドキし、そして嬉しい一日になりました。

今日の写真1
六中最後の卒業生との写真です。卒業式なんですねえ、僕がスーツを着ているということは・・・スーツに帽子。たまたまふざけて被ったのだと思います。普段はジャージに帽子でしたから・・・。本当にいい子どもたちでした。外ではずいぶん喧嘩もしたし、喫煙で拳骨もくれてやりましたが・・・。本当にいい子達でした。

今日の写真2
その時の1年生の女の子達です。たった1年しか教えられなかったのですが、もの凄い運動能力で全国大会まで行った子達です。この学年のキャプテンが麻季子でした。テニスは強いし、気配りは凄いし・・・でも、もういないんです。若くして、亡くなってしまいました。僕が六中のコートにいることができたら・・・多分、今も元気でいたでしょう。本当に可哀そうなことをしました。

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