3月25日 (木)  『一生懸命』幻のたかやん日記 第85弾! 2010.3.25(木)  たかやん

『一生懸命』幻のたかやん日記 第85弾! 2010.3.25(木)  たかやん


いよいよ手術が始まる。7時過ぎには病室に行かないと・・・最後の別れになる可能性もあるのだから・・・そんなことを考えながら車で254を走っていた。


手術室に入る前の会話。「麻酔でも夢は見るのかなあ」と亮。「見るだろうけど・・・川があったら渡るんじゃないぞ!」「じいちゃんに会ってもついていっちゃ駄目だぞ!」と僕。「何それ!」と笑いながら亮。大安吉日でも一応言っておかないと・・・

8時45分
中央手術室に亮は消えていった。家族待合室で独り本を読みながら待つ。途中で5組以上の家族が呼ばれて出て行ったが、亮の名前はなかなか呼ばれない。

12時17分
執刀医の秦先生がいきなり現れる。(心臓がドキドキする。)「無事終わりましたよ」「23ミリの人工弁をつけました」「三尖弁が二尖弁だったんです。もうボロボロの状態でした。」「一つ問題がありました。大動脈の狭窄が酷く、弁が上手くつきません。ですから、その部分を切り取って、亮さんの心膜を使って、形成手術をしました。」「輸血もしなくて済みました」僕は秦先生と握手をして「ありがとうございました!」と頭を下げた。嬉しくて、嬉しくて涙がでてきた。

15時
ICUに入室を許された。亮は口の中にチューブが入れられた状態なので話せない。それでも目で僕を追い、こっちの言葉に反応していた。傷口よりも、口に入れられたチューブが苦しいらしい・・・。「夕方にはとれますよ!だから、寝ないで大きく深呼吸頑張ってね!」と看護婦さんに言われた。

疑問
「手術の時、肋骨はどうするんですか?」と僕。「切らせて頂きました」と看護婦さん。「その後は?」「ワイヤーで固定します」「人工心肺はどうやってつけるんですか?」と質問は続く・・・心臓を止めながら、どうやって人工心肺をつけるのかが疑問だったのだ。

電話
嬉しくて、嬉しくて沢山電話した。我が家には勿論、兄貴や叔父、そして議会事務局の方たちや議長の森田さん、議運の委員長の並木さん、そして何度も声をかけてくれた平野さんにも報告した。亀田さんにも電話したかったが、番号が分からないのでかけられなかった。いつも遠く青森で祈っていてくれた加代子さんにも電話した。本当に有難い応援だった。そして、この日記を読んでくださっている全ての方に感謝します。息子の手術は無事終わりました。本当にありがとうございました。たかやん


「亮ブー、心臓の手術したの?」と空。「そうだよ。大変な手術だったんだよ」お風呂の中で空に三尖弁と二尖弁の説明をする。小さな空がお兄ちゃんの手術が大変な手術だったと知るのは、まだ少し先のことだろう・・・。

今日の写真1
中央手術室に入っていく時の亮です。握手をしてから、亮は手術室に消えていきました。勿論不安でしたが、先生を信じる気持ちがその不安を小さくしていきました。「信じるものは救われる」のです。

今日の写真2
ICUの亮です。この沢山の管が少しずつ減っていくのだそうです。明日には食事もできるくらいに回復すると言われて驚きました。兎に角、たくさんの方たちに感謝の気持ちで一杯です。

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