2月20日 (日)  『一生懸命』幻のたかやん日記 第51弾! 2011.2.20(日)   たかやん

『一生懸命』幻のたかやん日記 第51弾! 2011.2.20(日)   たかやん

学級通信の面白さ
華の結婚式をきっかけに、昔の学級通信を読み返してみると・・・それが、なかなか面白いのだ。20年前に自分が書いたものなのに、大笑いしたり、涙ぐんだり・・・忘れていることがかなりあって・・・本当に面白い。記録は大事である。

1990年6月22日の「一生懸命」から・・・

神さん
朝、校長室から懐かしい声がした。(ホントかよ・・・)と思いながら、入っていくと・・本当に神さんがいた。“morning! 神さん!”神さんの手を握って、俺はもう嬉しくて、嬉しくてしょうがなくって・・・。校長室で騒ぎまくってしまった。神宮司久子、61歳。俺が大学を出て、初めて3年の担任をやった時の学年主任だ。俺が一番好きな先生。俺のお袋のような人。もの凄くあったかい人。それでいて、ひっぱたくのが好きな人で、俺も随分叩かれた。今日は兎に角とってもhappyである。神さんがいる。それだけでヤル気がでてしまう。今日の5時間目、お前達は初めて神さんに会う。

*今から21年前の日記だから、36歳の時だ。神さんは生きていたら82歳。これを読んでいたら、その時の神さんの笑顔が浮かんできた。ああ懐かしや、神宮司チョップ。僕は生徒と一緒に叩かれていた。教師が教師を引っ叩く・・・今じゃあ、あり得ないかも知れないが・・・・僕は叩かれて嬉しかった。だって、ちっとも痛くないのに、心には響くのだから・・・・。まるでお袋に叩かれている。そんな感じだったのだと思う。当時の五中生は神宮司チョップを食らうことは勲章のようなもので・・・文句を言う生徒も親もいなかった。

1990年7月4日の「一生懸命」から・・・

修学旅行日記 その2
奈良のみやこホテルはやけに綺麗だった。石井先生と俺の部屋はベットが二つ。お風呂が付いていて、いうことなし。クーラーもしっかり効いていた。ただ、子ども達のご飯がまずかったらしい。(俺たち教師とはメニューが違っていたのだ。酷い話だねえ・・)冷えたハンバーグと焼き鳥が食えたものじゃなかったようで、山のように残ったというのだ。

入浴後の自由時間、テニス部のレギュラー5人を集合させる。廊下で腕立て、腹筋、背筋のトレーニングを一緒になってやった。その後、ホテルの前でラケットとボールを使い、練習。(ようやるわ・・・)30分くらいやったところで、「高邑先生、ロビーに来てください」『あ、いや。練習が終わってからじゃ駄目?』「ちょっとだけ・・・」ロビーに行くと、9組の金井、飯野と由起夫が座っている。少しヤバイ雰囲気である。『どうしたんですか?』「非常階段から外へ出て、ジュースを勝って来たんです!」『ほほう・・・』「今、先生を集めて・・・」『あ、これ担任に任せてもらえますか?』「・・・・」『(由起夫の耳元で、小声で・・・)おい、由起夫。説教と一発とどっちがいい・・?』「一発」『よし。』そこから大声で『立て!ふざけるな!!何をやってんだ、お前は!!』バシっ!!『部屋に帰れーっ!この馬鹿たれが!』おお神よ。私はまた悪いことをしてしまいました。アーメン!

そして11時過ぎ、9組の生徒が3人いないという。どこの部屋にもいないという。非常階段、屋上、そして奈良駅まで走る。いない・・・。『探し方が悪いんじゃない?』「そうですね」と飯野先生。結局、彼らは5組の女子の部屋で見つかり、御用!!朝の5時まで説教されていたのであった。その間2組の男子は全員スヤスヤ眠っていた訳で・・かわいい、かわいい。俺はと言えば・・・勿論、説教には付き合っていられないので、部屋でワールドカップを見ていた。そして、そのまま朝になって、二晩続けての徹夜・・・。とほほ・・・。

* 今も昔も子ども達がやることは同じ。女の子の部屋に男の子が侵入する、男の子の部屋に女の子が隠れる・・・。そして、外への逃亡・・・。教師達は走り回るようにできている。「それでいいのだ」と、いうとまた怒られそうだが・・・。少なくても僕は楽しく走り回っていた。部屋から部屋へ。「起きているか?」暫くして返事がなければ隣の部屋へ。起きていれば、暫く語る。それが担任の楽しみだったのだ。真夜中に先生や友と語る・・・それが無ければ、修学旅行の意味が無い。ただお寺を廻ってお勉強するのであれば、大人になってから本気でやればいい。家を離れて、違う価値観にぶつかる。それもまた修学旅行で学ぶことなのである。

特選
池袋の芸術劇場のホールに空の絵は展示されていた。題は「鳥の神様」いつの間にそんな絵を描いていたのだろう・・・。全然知らなかった。僕らは「全日本学生美術展覧会」の表彰が終わるまで、芸術劇場を中心に6時間も池袋を歩き回ったのだった。ちかれたびー!

嘘・・
ここまで書いたところで、北大テニス部の後輩が急逝したというメールが入り・・・落ちこむ。それも、最近とっても仲良くしていた後輩だったのだ。「お前、最初会った時は本当に先輩かと思ったぞ!、久野先輩!」と、よくからかっていたのに・・・なんだよ。暮れの東北大戦では、かなり上手になってきていたじゃないか・・・久野!!何で死んだ・・・俺達より早く死んでどうするんだよ!ああ、安達さんからのメール・・見なきゃよかった。仁康といい、久野といい・・・早く死にすぎだぞ。馬鹿野郎!もう会えないじゃないか・・・

今日の写真1
空の絵です。鳥の神様に見えないこともありませんが・・・不思議な絵を描くものです。僕は絵が全く駄目です。きっとひとみのDNAなのでしょうね。羨ましい限りです・・・。

今日の写真2
我が六中の教え子達です。左から幸子、紀子、美香子、そして五中だった朱里ちゃんにサユリ。みんな僕の授業のことを覚えていてくれて・・・(本当に忘れているようなことを・・・)かなり笑いました。

今日の写真3
秀美ちゃんのビオラ演奏です。バイオリンとは違った、落ち着きというか、優しさと言うか・・・兎に角、とっても素敵な音だったのです。僕はクラシックの世界にこれから突入します!

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