9月14日 (日)   『一生懸命』幻のたかやん日記  第257弾!   2014.9.14(日) たかやん

『一生懸命』幻のたかやん日記  第257弾!   2014.9.14(日) たかやん

兄貴
目が覚めると、兄貴が隣に寝ていた。兄貴の隣で僕は信じられないくらい、熟睡していた訳で・・(おはよう!嵒)と言ったのだった。

10時
昨日に引き続いて、お手伝いのメンバーが集合した。朝、職員の方に昨夜の事情を話しておいたので、昨夜の女性の方は姿を現さなかった。そして、僕らの要求通りに「五中関係」という紙が受付に貼られた訳で・・・実にスムーズに受付は進んでいった。

11時
告別式が始まった。僕は一番前の席に座ることになり・・・そして、20分後に「お
別れの言葉」の時間が来てしまった。

お別れの言葉
「嵒先生。あなたと僕が初めて会ったのは、昭和52年の4月でした。大学を卒業したばかりの僕が、中村敞一郎校長に「お前は3年の担任をやれ」と言われて、どうしたらいいか分からくなっていた僕に、嵒先生はこう言いました。「大丈夫、高邑先生ならできるよ。」あって、2日目の僕に、嵒先生はそう言ったのです。そして、「一緒にやりましょう」あなたはそう言ってくれました。僕は嵒先生の言葉を信じることにしました。そして、嵒先生、あなたはその言葉通りに僕に進路指導のイロハを教えてくれたのです。
あれは2年目だってでしょうか。僕のクラスに昌和という子が入ることになりました。小学校から「体育が嫌いで不登校の気がある」そういう情報が入りました。それを知ったあなたは「たかやん、空き時間に体育の授業に出てよ」そう言いました。僕はその1年間、僕のクラスの全ての体育の授業にでたのです。その結果、昌和は3年間、一度も休まず卒業していきました。嵒先生、その時のあなたの言葉が今の僕を作ったのです。子どもたちと一緒に、勉強も運動もなんでも一緒にやる、その僕のスタイルは嵒先生。あなたが作ってくれたのです。あなたのお蔭で今の僕があるのです。
嵒先生、あなたは優しい人です。僕がふざけて携帯に「いわお」と登録していたら、嵒先生から電話がかかってきました。僕は教え子の木村いわおと間違えて、「おういわお!どうした?」と言ったのですが、そんな僕の態度に怒ることなく、そのまま僕の教え子のふりをして話をしてくれました。8歳も年下の僕にです。それ以来、僕は嵒先生のことを嵒君とか嵒とかいうようになったのです。
嵒先生、あなたは幸せな人でした。二人の息子、良尚君や圭亮君は勿論、孫のさつきちゃん、たまきちゃんからも英子ちゃんやひろし君たちの甥や姪からも、二人のお嫁さんのまりなさん、りえさんからも愛された人生でした。そして何よりも奥さんの秀子さんから愛された人生でした。そして、昨夜も今日も来てくれた飯野先生や斎藤よしお君や佐藤英樹君のような教え子たちからも川島先生や木下先生のような仲間からも愛された人生でした。
 でも、嵒先生・・・僕たちも幸せだったんです。あなたに会えて、あなたに愛され、あなたと一緒に生きることができた僕らは、本当に幸せでした。
嵒先生。僕は今でも苦しいことがあると、嵒先生の言葉が聞こえてくるんです。「大丈夫、たかやんなら大丈夫。」「一緒に頑張りましょう」僕はあなたの言葉を力に変えて生きてきました。きっと、良尚君や圭亮君も沢山の教え子たちも同じ言葉を胸にしまっている筈です。嵒先生、あなたは僕たちの心の中で生き続けます。どうか、僕たちが苦しいとき、僕らの心の中に蘇ってください。お願いします。
嵒先生、僕は昨夜、碁石を2つ内緒で頂きました。今日、あなたの棺には白石を入れておきます。そして、黒石は賢一にいって、僕の棺に入れてもらいます。嵒先生・・・それまで待っていてくださいね。一生懸命、勉強しておきますから・・・
嵒先生・・・ここでさようならはいいません。本当にありがとうございました。嵒君・・・大好きです。

分骨
昨夜、次男の圭亮君と話をした。「俺ね・・嵒の骨が欲しいんだ。粉でもいいから・・・欲しいんだ」すると、圭亮君は「僕も同じことを考えていました」「お母さんに聞いてみますね」そして、僕らは嵒の骨(凄く小さい欠片)を分けて貰った。勿論、僕が死んだら、黒い碁石と一緒に嵒の骨も棺に入れて欲しい。僕はそれくらい嵒のことが好きなのだ。そして、もしも僕の骨を欲しい・・・そういう子がいたら、それが誰であっても上げて欲しい。それを子どもたちに伝えておきます。

ありがとうございました
嵒君のお姉さん。スピーチでお姉さんたちのことを抜かしてしまった僕を優しく慰めてくれてありがとうございました。柳田家のみんさん・・たった一晩で柳田家の一員になれたような気がしました。本当にありがとうございました。今度一緒に笠間に行きましょう。そして嵒さんのことを語りましょう。五中の剣道部の子たち。そして五中の卒業生のみんな。来てくれて本当にありがとう。3期生の紀が来てくれなかったのは残念だったけど、嵒はみんなが来てくれて本当に幸せだったと思います。美佐緒みたいに16時間もかけて、すっ飛んで来てくれた子がいるなんて、嵒は本当に幸せです。「いい弔辞をありがとう」そう言ってくれた川島勝治先生、ありがとうございました。大失敗したかも・・・そう思っていたので、川島先生の言葉には救われました。最後まで付き合ってくれた川邉さん、飯野先生、賢一、ありがとう。
そして、でこちゃん、良尚君、圭亮君・・・こんな僕に大役を与えてくれて、本当にありがとうございました。嵒君のギターをもらいに、笠間に行きますね。    たかやん

今日の写真1
今朝のスーパー受付チームです。お互いが信頼できたので、実にいいコンビネーションで・・無事仕事を終えることができました。本当に感謝、感謝です。

今日の写真2
いつの写真ですかねえ・・・写っているのは英子ちゃんと英子ちゃんの旦那様のまことさんです。うーむ、まさか今日の写真ということはないと思います。

今日の写真3
いつの写真ですかねえ・・・。多分、夜中の2時くらいの写真だと思います。嵒の自慢の息子たちです。裸になると、恐ろしく嵒に似る兄弟なのですが・・いつの頃の写真だかは、思い出すことができません。まさか・・いやいやいやいや・・・まさか・・・・

凄い
嵒君の孫のさつきちゃんとたまきちゃんがこう言ったらしいです。「ジジってすごい人だったんだね」二人には優しいだけのジジが、実は凄い先生で・・・市長・二人の教育長・二人の教育委員長が来てくれました。そして3人の学校教育部長と二人の指導課長と学務課長が来てくれたのです。僕などには全く無理な話で・・・凄いの一言に尽きます。まだまだ嵒君を追いかけないと・・・「大丈夫、たかやんなら出来る」の言葉を信じて・・・

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