6月10日 (水)  『一生懸命』幻のたかやん日記 第162弾!2020年6月10日(水)  たかやん

『一生懸命』幻のたかやん日記 第162弾!2020年6月10日(水)  たかやん


久しぶりに大きな声で歌った。千春の唄をギターを弾きながら歌った。思ったより高い声が出て、思ったより大きな声で(なんだよ、いい声してるじゃん!・・・・)そこで、目が覚めた。昨夜は0時から2時前まで、高校2年生の息子との塾で・・・少し寝不足かなと思ったのだが、4時半過ぎに目が覚めて・・・もう一人の息子の尿管結石のことも気になったのかも知れない。そして、長女の仕事のことも・・・。高1の娘達のことも、高2の息子や娘や孫たちのことも・・・親がいなくなっても、心配する対象がいるというのはいいことである。

朝掃除
外はいい天気。風もなく最高の天気だった。こういう時には庭の掃除をするに限る訳で・・・庭を掃いて、ゴミを捨て、洗濯物を干して・・・チーン!父さん達に手を合わせて、一日がはじまったのだった。

東久留米
空を駅まで送っていった。この3か月、殆ど日に当たってないので顔が白い空。空父は真っ黒なのに・・・真っ白な空の後ろ姿に(がんばれーっ!)と声援をおくったのだった。子ども達が元気に学校に通ってくれる・・そんな当たり前のことが親をこんなに幸せな気持ちにしてくれるのよねえ・・・。

誘導員
空ママに市役所まで送ってもらう。入口で車の誘導員が車に支持を出している。相変わらず棒を振って(来いよ!オラ来いよ!)という風に上から目線で誘導している。朝から気分が悪くなる・・・誰か何とかしてくれーっ!

白杖
議場に行くと、孝子が副局長と打ち合わせをしていた。ちょっと時間があったので、孝子に『俺でもこの杖があったら、目隠しで歩けるかな?』と聞くと「やってごらん」と白杖を貸してくれた。マスクを目の方に持って行き・・・入り口から自分の席まで歩くという実験だったのだが・・・方向が分からなくなり、学校教育部長の席にぶつかり、壁にぶつかり、階段の段差だけは分かったものの、目が見えないことの恐ろしさを体験してしまった。ああ、それなのに、それなのに・・・孝子は「ちょっとトイレ行ってくる」と白杖なしで、トイレに行ってしまった。介助も白杖もなしで、トイレに行って戻って来られるという感覚に驚いたのだった。

吐きそう
そんな孝子だったが、9時半前になると「吐きそう」と弱気な発言をする。『何言ってんだよ!大丈夫だよ。』「代わって!」『俺とか?』「そう・・」『大丈夫だよ。』「ふう・・・」俺も新人の時はそんな感じだったのかも・・・そんなことを思いながら、孝子の肩をポンと叩いたのだった。

9時半
孝子の一般質問に来てくれた傍聴は10人。孝子に残り時間を教える為に、議会事務局副局長が隣に居てくれているのが嬉しい。

10時前
傍聴者は18人に増えていた。執行部を見ると、部長が4人しか出席していない。教育長はいるが、学校教育部長も教育総務部長もいない。市長、副市長、教育長と議会事務局長、副局長、議会事務局員1人に部長4人という寂しい議会になっている。議場では孝子が点字でメモるカタカタという音が響いている。そして、そのスピードに驚く・・・市長は普段よりもゆっくり話をしてくれている。その細かな心遣いにも感謝である。孝子によって新座市議会の何かが確実に変化している。

10時過ぎ
「吐きそう」と言っていた孝子だったが、堂々と「総合福祉部長」に何度も突っ込んだ質問をしている。そして、「市長」にも「いきいき健康部長」にも「総合政策部長」にも再質問をして、新座市の問題点を浮き彫りにしている。そして、持ち時間を使い切り、しっかりとブザーを鳴らした孝子であった。新人でのブザービーターは珍しい訳で・・・・

フェイスシールド
11時前、島田久仁代さんが質問をしている。可愛いミニ・フェイスシールドをしていいテンポでの質問である。久仁代さんは過去2年間、議長だったので、なんか不思議な感じがしないでもない。議長が似合う人だから・・・。

白杖2
お昼休みの後、今度は控室の前から、議場まで孝子の白杖を借りて再挑戦。廊下には点字ブロックがあるのに、歩くのが怖い。前に何もないと分かっているのに、どうしても左手や両足もつかって空間を探る自分がいる。議場に入っても、さっきとは違う方向に動いてしまい・・・目が見えることの有難さと自分には白杖のセンスが全くないことを再確認したのだった。とほほほほ。

14時
佐藤さんが大きな声で市長に迫っている。が・・・議場はお休みの方が数名。午後の議会はどうしても眠くなるのである。中学校の5時間目の授業と何も変わらない訳で・・・・佐藤さんの質問に対する学校教育部長の答弁が実に分かり易い。初議会とはとても思えない訳で・・・自分の時のやり取りが楽しみになってきたぞ。

買い物
市役所に空ママが迎えに来てくれて、ロジャースへ。そして、ロジャースから東久留米の西友へ。そこで、高1の娘からラインが来て・・・駐車場で「漢文」を教える。


夜は塾。中二の息子との個別対応の塾である。その前に高1のもう一人の娘からhelp!とlineが入って・・・英語の課題を手伝う。そして、後半は中三の息子達が参加しての集団塾に・・・。「理科の授業やって」というリクエストに応えて、「電流」の授業をやって、英語をやって、時事問題をやって・・・今日の塾は終わったのだった。子ども達を送って、外に出ると・・・雨が降ってきて・・・「関東も明日から梅雨入りらしいね」そんな話をしたのだった。


教師を目指す人・若い先生へのメッセージ 第810弾!   ピンチはチャンス

 授業を持てば必ずピンチが訪れます。クラスを持てば、必ずピンチの日が来ます。顧問になれば必ずピンチに見舞われます。そして、今回のようなコロナや自然災害のようなピンチがいつ来てもおかしくない未来がみなさんを待っています。
 ピンチは決して楽しいことではないけれど、ピンチはチャンスに変わりやすいのも確かなことです。そして、ピンチを何度も経験していると・・・ピンチをピンチと感じなくなっていくのです。「ホラ来た!」「また来たぞ!」と喜ぶようにさえなります。それは、ピンチの後にチャンスが来ることを経験上知っているからです。
 ここによく書きますが、僕の最初のピンチは新任で新設校での3年の担任という、とんでもない大ピンチでした。それまでの人生でも結構ピンチに遭ってきましたが、就職した途端、そんな想像もしないピンチが来るとは思ってませんでした。まあ、思っても無いことが起こるからピンチというのですが・・・・。そして、授業でも2学年を持たされたのですから、「冷や汗がでる」ような大ピンチでした。
 勿論、今なら楽勝です。教えるのは中学校の理科だけでいいのだし、2年と3年だけでいいのなら教科書がなくてもチョーク1本で半年ぐらいは授業ができます。あのピンチの時に必死に勉強して、授業準備をして、子ども達と格闘して、結果を出した自信がその後の自分の授業を作っていったからです。そして「どんな無理でも何とかなるさ」という自信がついたピンチでした。
 その最初のクラスで「なんで先公があたいたちのことを心配すんだよ!」「そんな先公いなかったんだよ!」と言われた時のピンチ。もう、どうしたらいいのか分かりませんでした。でも、その子達から逃げず、最後の最後にみんなで泣いて笑った日々。大ピンチは大チャンスに変わりました。どんなクラスでもどんな子がいても大丈夫!そういう気持ちにさせてくれたのも又、最初のクラスの子達でした。そして、調子に乗った1年3組。大ピンチの後の大チャンスのクラスは本当に夢のような楽しい1年間でした。
しかし、チャンスの後には落とし穴がある訳で・・・・可愛かったみっちゃんに泣かれ、2年生になって自分のクラスになった宏美達からは「あんたなんか先生じゃない」「担任として認めない」と嫌われ、またピンチになるのです。クラスが目の見えないところで荒れ、いじめが起きて、不登校気味の子が出て・・・大ピンチ。それが毎朝、一緒に登校して・・・いつの間にかみんなが笑顔になって、大チャンス。同じクラスの時に父さんが死んで・・・もう、本当に大ピンチ。でも、親を失う胸の痛みを知ることで、父親や母親を失った子ども達の胸の痛みを感じられるようになって・・・人として成長していきます。そう、人生で一番悲しいできごとでさえ、自分を強く優しくしていくんだということに気がつくのです。
テニスに夢中になって子ども達と「日本一」を夢見て・・・全国大会に出場して大チャンス。その一方で家庭が崩壊し、大ピンチ。母娘と父息子が離れ離れで暮らすという大ピンチです。そして、全国優勝して子ども達は特待推薦で高校に進学していくという大チャンスがきますが、最愛の息子に心臓の疾患が見つかり大ピンチ。しかし、その致命的と思えるピンチも近代医学の進歩で何とかなってしまい、亮は今も生きているのですから、人生は本当になんとかなるのです。こうして書いてみると、それからも何回も何回もとんでもないピンチが訪れ、そして何とかなっていきました。人生は順風満帆にはいきません。子ども達の人生も一緒に生きる教師は特にそうです。彼らの親のことでも一緒に悩み、彼らのその後の人生に関しても一緒に悩むからです。
母親の心に問題があることもあれば、父親が酒乱だったり、虐待をしていたりすることもあります。働かない親がいたり、家出する親がいたり、不倫に走ったり、病気で亡くなってしまったり・・・・子ども達のピンチは自分のピンチですから、何とかしないといけない訳です。でも、何とかなるのです。一緒にいる人さえいれば、子ども達は思ったよりも強いのです。独りにしなければ、何とかなるのです。一緒にピンチを乗り越えれば、強い絆で結ばれていきます。そう、ピンチはチャンス!なのです。
 
今日の写真1
謎の写真です。どう見ても中学生・・・でも、新座の子じゃあない。うーむ、学校ですよねえ。しかも、夜。え?どういうことだ・・・?

今日の写真2
どうみても五中のテニス部の1年生の写真ですね。場所は・・・聖心女子学院かな。この時13歳の子達は今・・・50歳みたいですね。

今日の写真3
これも珍しい写真です。軟式テニスの県大会で試合を見ている僕です。プレーをしているのは五中3期生のコス。この時はこの子の娘を教えるようになるとは・・・夢にも思ってませんでした。

*この日記を読んだ全ての人が幸せな気持ちになりますように・・・・


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