7月17日 (金)   『一生懸命』幻のたかやん日記 第199弾!2020年7月17日(金)  たかやん

『一生懸命』幻のたかやん日記 第199弾!2020年7月17日(金)  たかやん

5時
外はもう明るかった。スマホを見ると、ラインが複数件来ていて・・・悩める16歳の娘からだった。中学時代に酷い虐めを受けて不登校になった娘は、高校でも友達に裏切られ、教師も寄り添ってもらえず・・・今もどう生きていていっていいのか分からなくなっているのだ。そんな娘と朝、1時間程ゆっくり話をした。話ができて、少しは落ち着いたようだった。娘に必要なのは「抱きしめ」。本当のハグはできないから、「言葉」で抱きしめたのだった。こうして今日の一日がスタートしたのだった。

生き辛い
本当に生き辛い世の中になってきた。先人の努力で他の国と比べると表面上は「安全」で「便利」な国にはなってきたが・・・弱者には容赦ない国になってきているように感じる。
Go to キャンペーンにしても、そりゃあ二階の利権がらみで強引にやろうとしていることなんだろうけど・・・この不景気に「旅行」に行ける人達は「裕福」で「余裕」がある人達である。その「裕福」で「余裕」のある人達に「税金で補助」をしようというのだから、今切羽詰まっている人達はたまったものじゃあない。コロナのせいで修学旅行も無くなった子ども達。コロナによって倒産の危機に瀕している旅館業の方達。「全国一斉休校」という愚策がどれだけの悪影響が出たかも検証せずに、次々とまぬけな政策を連発する「安倍政権」にはあきれるばかりだ。そもそも、クーポンとかいう事自体が駄目でしょ。税金の1.7兆が途中で抜かれるんだから・・・・利権がらみの会社はそれで儲かるだろうけれど・・・・。
大人が生き辛いと感じていたら、その影響を何倍も被るのは子ども達。そして、お年寄り、弱者・・・・親の収入がなくなれば、子ども達は教育の機会を簡単に奪われてしまうのだ。親の収入が不安定になれば、当然親も子供もメンタルは不安定になる。
 
消費税0
政府がすべきは「消費税を0」にすることだ。それで救われる中小零細は多いだろう。その分の税収は大企業や金持ちに負担して貰えばいい。ビクともしないだろうから・・・。
 そして、本当に倒産しそうな旅館、飲食店、病院などには大至急「現金」を支給することだ。それこそ待ったなしである。
 「消費税を0」にすれば、正規雇用も増える筈だ。消費税の隠された影響が「非正規雇用」の増加である。そういう税の仕組みだから、このまま消費税を残しておけば「非正規雇用」が増えてもしょうがないのだ。そう、虐待の連鎖があるように「非正規雇用の連鎖」も当たり前の世の中になっていくのだ。一部の「超富裕層」を除いて、全ての子ども達に「非正規雇用」の不安が今からつきまとう・・・それが今の日本の姿である。
まあ、安倍晋三を変えるだけじゃあ駄目だろうけどね・・・。

管理組合
今日も管理組合の仕事をしている。忙しいったりゃありゃしない・・・参った、参った。自主管理も大変である。それでも、僕らの頑張りで、マンションの仲間達が少しでも楽になれば・・・それが楽しみで頑張っているのである。


夜は塾。試験前なので、最初から集団での塾。質問がバンバン飛んできて、こっちもやる気満々で・・・五教科は勿論だけれど、それ以外のことも聞いてくるので面白い。こっちも楽しくて、子ども達も笑顔になるのだから、本当にいい仕事である。


教師を目指す人・若い先生へのメッセージ 第848弾!  鮫島弘樹 1年生

『一生懸命』幻の学級通信第105弾! 新座市立第六中学校2年2組 1995年10月6日

鮫島弘樹 1年生

「サメです。お久しぶりです。行ってもいいすか。」『おう、いいよ。待ってる・・・』
鮫が我が家に登場したのは9時過ぎだった。「いやあ、久しぶりです。なんだか元気がないなあ・・・」『そっか?元気だよ。』「なら、いいですけど・・・」『で、どうした?』「いやあ、ちょっとスランプで・・・あ、これ学級通信です。やっと100弾!いきました。」『凄いなア・・1年目から普通書けないぜ。どこがスランプなの?』「スランプなんです・・・・」
『飲むか』「ええ、ずーっと飲んでなかったんですけど、飲みたいですね・・・。」
『燗にする?それとも冷や?』「じゃあ燗で・・・・」
「クラスがしらけてるんです」『お前がこんなに燃えているのに?』「他のクラスだと授業も乗るんですけど、6組だけがこう、パワーがないというか、エネルギーがないというか・・・・」
『ふーん。』「10年前の1年1組が理想のクラスというイメージがあって、全然違うんです。」『うーん。そりゃあ、子どもが違うから、しょうがないんじゃないか。1組はすっごいメンバーだったじゃない。あのクラスは・・・』「そうなんです。6組は「大人しい子ばかりというか・・・・」五中10期生の1年1組は確かに凄いクラスだった。安孝、エイト、友春、英二、イトちん、弘道、満寿子、真由美、純子、亜希子・・・テニス部がうようよいて、その中に弘樹もいたのだ。勉強以外は何をやっても学年1位で・・・その勉強も最後は1位になって・・・まあ、毎日腹を抱えて笑って、時々泣いて・・・担任とタイマンやって・・・泣かせて・・・(俺もまだ若かったからねえ・・・)鮫はそんなクラスにいたのだ。そして、中一の時に将来「北大に行って理科の教師になる」と決めたというのだから、凄い。そして、本当に北大の後輩になって、俺の跡を継いでくれたという訳・・・。

俺は自分の1年目を思い出していた。学級通信なんて10号も出せなかった。修学旅行に遅刻し、急性胃炎で救急車で運ばれた。自分のクラスのツッパリをバイクの後ろに乗せて走っていたら、暴走族の検問にひっかかって、捕まって・・・・。新任で3年生の担任をやったのは埼玉県(全国でも)で俺一人。悩んでいる暇なんかなかった。毎日が訳の分からないことの連続で、ただ子ども達と一緒に遊んで、勉強して、語るしかできなかった。進路のことなんか、なーんにも知らなかった。誰も俺のこと「教師」だとは思ってなかった。3年4組のメンバーの1人みたいな存在だった。
真夜中・・話している途中で俺は意識を失った・・・・。ともや

*これまた懐かしい通信です。弘樹はその後、素晴らしい子ども達と出会いました。僕も所沢でその子達に会いましたが、みんな中学校生活を満喫していました。いい顔していました。弘樹の授業を何度かみましたが、自分のDNAが授業をしているような感じがして、幸せでした。僕が受け継いだ河合隆慶のDNAを鮫島弘樹が進化させた形で受け継いでくれている・・・・そんな気がしたのです。きっとそのDNAも弘樹の教え子や後輩達が僕の知らないところで受け継いでいくのでしょう。

今日の写真1・2
この通信を書いた学年の卒業式の写真です。左の義隆はある日、金髪にしてきた子でした。今の六中生は「ツーブロック」が禁止されているようですが、僕は義隆が金髪に染めて来ても怒りませんでした。大笑いはしましたけど・・・。暫く放っておいたので、問題になったらしく・・・わざわざ当時の教育長が僕のクラスの理科の授業を覗きに来た記憶があります。勿論、僕の授業ですから、金髪義隆は集中して授業を受けていました。金髪が真面目に授業を受けているというので、ちょっと驚いたらしいです。義隆は優しい子でした。人を外見で見てはいけないということです。女の子達もミニスカートルーズソックスでしたね。みんなちゃんと進学したし、いい子に成長しましたよ。髪型とかスカートの長さとか、どうでもいい、くだらない生徒指導にエネルギーを使うのはやめた方がいい。教師の自己満足以外の何ものでもありませんから・・・。全ての子ども達が笑顔で学校生活を過ごせるようにサポートする、それも先生の仕事です。

今日の写真3
この写真を見ても、「脱臼骨折」していたことが分かります。21年間で7回骨折と思っていたのですが・・・脱臼を入れると丁度10回になります。五中、六中、二中で仲良く1回ずつですね。五中ではプロレス。六中では陸上。二中ではスノーボード・・・
この緑ジャージと赤ジャージを残して、僕は二中に異動になりました。心臓病で苦しむ息子を残して・・・でもね。今でもこの子達とは付き合いがあるのですよ。子ども達との絆は切られそうになっても切れないものだったんですね。この緑ジャージの1年生が、「タカヤン塾」の1期生になったのです。僕が彼らの結婚式に行ったり、彼らが僕の母さんの告別式に来てくれたり・・・いい関係、この笑顔の関係は今でも続いています。

*この日記を読んだ全ての人が幸せな気持ちになりますように・・・・。

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