Diary 2010. 7
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7月21日 (水)  『一生懸命』幻のたかやん日記 第203弾! 2010.7.21(水)  たかやん

『一生懸命』幻のたかやん日記 第203弾! 2010.7.21(水)  たかやん

DNA
今日は夏休みの初日。それなのに、「空ね、夏休みの宿題。昨日、終わらせちゃったのよ」とひとみ。「ゲっ!なんじゃそりゃ!」どうやら夏休みが始まる前に、ドリル類の宿題は全部やってしまったらしいのだ。小学校時代、夏休みの宿題を一度もやったことのない父親のDNAはどこへ行ったのだろう。きっと他の子たちに行ってしまったのね・・・。

政治主導か官僚主導か・・
そんなことはどうでもいいのだ。政治家が考えようが、官僚が考えようが、国民の為の予算であればそれでいいのだ。国民の安全や暮らしを守るものであれば、誰が考えたっていい。官僚主導がダメで政治主導がいいなんて、国民は思っていない。それ程、政治家を信頼はしていないのだ。誰が作ったかではない、誰の為に作ったかが大事なのである。自分達はガッポリ稼ぎ、国民の生活のことなど二の次では困るといっているのだ。官僚も政治家も人間。国民の幸せが、自分の幸せ・・・そういう人間になってもらわないと・・・。

野球を好きになる七つの道
昨日の朝日新聞の朝刊に、桑田真澄から高校球児たちへのメッセージが掲載されていた。その内容が素晴らしかったので、少しだけ紹介しよう。
1. 練習時間を減らそう。
2. ダッシュは全力10本。
3. どんどんミスしよう。
4. 勝利ばかり追わない。
5. 勉強や遊びを大切に。
6. 米国を手本にしない。
7. その大声、無駄では?
この中の練習時間を減らそうには大賛成である。五中、六中のテニス部の猛練習はいかんかったと反省している。勿論、悪いことばかりではなかったが・・・・。六中も最後の方は練習内容が激変した。そう、心臓に病気をかかえる亮が入ってきたからだ。苦しいランニングもなくなり、コート上での練習は最長3分になった。それでも全国で優勝したのだから、桑田真澄の言っていることは正しい。あのPL学園は3時間ほどの全体練習しかしていなかったのである。それも、1年生だった桑田真澄の提案によって・・・それと受け入れた、監督の器も凄いと思うが、1年生でそれを言った桑田真澄は本当に凄いと思う。

勝利ばかり追わない・・・それも正しい。五中時代、僕は勝ちたくて、勝ちたくてしょうがなかった。無理な練習をし、選手を潰していったような気もしている。関東大会ではご飯が喉を通らない、全国大会では胃が痛かった。そんな監督の下では選手は伸び伸びと試合ができなかったはずだ。六中へ行ってからは、よくご飯を食べた。(今まで一生懸命練習してきたことが大事、負けたっていい。俺も子どもたちも一生懸命やってきたんだから・・・)そう思って、ベンチで笑っていた。そうしたら、子どもたちはリラックスして勝ち始めたのだ。僕にとっては、全国優勝した子達も、県大会の1回戦で負けた子達も、みな同じ教え子。可愛さに変わりはない。みんな誇りに思っているのだ。7月20日の朝日新聞の朝刊。是非、スポーツの指導者(文化部の顧問もね)には読んで欲しい。特に、子どもたちに野球を教えている人達には・・・・。

今日の写真1
昨日に引き続き、今日も田中幸弘と一緒に遊休農地を耕しました。雑草を刈り取り、トラクターでうなっていきます。これが昨日の遊休農地。どこから見ても荒地・・・・です。

今日の写真2
それが今日の午後にはこうなりました。体中から汗が滴り落ち、埃だらけになりましたが・・・ここまでくると、やったあー!!と叫びたくなりました。詳しくは明日ね。

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7月22日 (木)  『一生懸命』幻のたかやん日記 第204弾! 2010.7.22(木)  たかやん

『一生懸命』幻のたかやん日記 第204弾! 2010.7.22(木)  たかやん

遊休農地
さて、昨日の続きである。遊休農地とは文字とおり遊んでいる、休んでいる農地のこと。昨日の写真のように、草ぼうぼうの荒地も多い。要するに農家がお手上げ状態になっている農地のことである。埼玉県にはこの遊休農地が総面積で東松山市と同じくらいの面積だとか・・・日本全体では一つの県の面積に匹敵するくらいの遊休農地があるとか言われている。食料自給率が低い日本を考えると、国をあげて取り組まなきゃいけない問題なのである。その問題に、身をもって取り組んでいるのが田中幸弘。そう、前回の市長選で惜敗したあの男なのである。

田中幸弘
不思議な男である。妙な魅力があるのだ。その魅力に騙されて・・・僕ものこのこと出かけていってしまったという訳で・・・おれおれ詐欺ではなく、「幸弘詐欺」と僕らは呼んでいる。ひっかかる自分が悪いのだが・・・。それにしても「草は殆ど生えてないよー」という言葉にはやられた。「大丈夫、二日もあれば、それも午前中で大丈夫だと思うよー」にも騙された。実際には3日、それも炎天下、5時間から6時間の重労働だったのである。

夏休みの宿題
「空、夏休みの宿題終わらせちゃったんだって?」「そうなのよ」「いけないんだよー!」「え?」「直ぐにやっちゃうと、忘れちゃうから、毎日少しずつやらなきゃいけないんだよ!」と上級生のお母さん。それが本当だとしたら、そういう先生につける薬はない。空の担任はそういうことは言わないはず。第一、そうだとしたら、一日で終わるような市販のドリルを与える方がおかしい。昔の先生のように手作りのドリルで、40日はかかりそうなものを与えればいいのである。空たちにはやることがたくさんある。6年生までの音読は終わらせたが、これから6年間の漢字の書き取りにも挑戦するのだ。4桁5桁の足し算も引き算も毎日トレーニングする。暗唱の練習もある。エレベーター掛け算、割り算もある。そして遊びながら英語もやるのだ。学校の宿題に時間を使う暇はないのである。本気をだせば小学校3年が終わるまでには、小学校6年間の内容は全て終わらせられる。僕はそう思っているのだ。みんなで楽しくやればできるはず。空たちの脳ならできるはず。僕は本気でそう思っている。

27万円
あるサッカーチームのお話。5年生の子達の「夏休みの遠征」でかかる費用が27万円と聞いて、「そんな馬鹿な!!」と叫んでしまった。昨日書いた桑田真澄を思い出して欲しい。

野球を好きになる七つの道
昨日の朝日新聞の朝刊に、桑田真澄から高校球児たちへのメッセージが掲載されていた。その内容が素晴らしかったので、少しだけ紹介しよう。
1. 練習時間を減らそう。
2. ダッシュは全力10本。
3. どんどんミスしよう。
4. 勝利ばかり追わない。
5. 勉強や遊びを大切に。
6. 米国を手本にしない。
7. その大声、無駄では?
8. この中の6番に米国を手本にしない、という項目がある。アメリカの野球は拝金主義で、稼ぐためなら手段を選ばないのだそうだ。ベースボールの品格に欠ける部分がアメリカにはあるらしい。桑田はそれが嫌いなのだそうだ。この少年サッカーチームがどれだけ強くても、ひと夏で27万円の出費を親に求めているとしたら、それは「何かが欠けている」としか思えないのである。このクラブチームの決算報告を見てみたいと思うのは僕だけだろうか・・・。「4の勝利ばかり追わない」にも通じる。我が家には27万円も出す経済的余裕はない。お金持ちだけが遠征に行かせられるのだ。そんな裕福な家庭に育った子達が、プロの世界でやっていけるのだろうか。どん底から這い上がってきた南米の選手達と対等に戦えるのだろうか・・・何か間違ってはいないか・・・2万7000円だって出せないという家庭が多いだろうに・・・。そんなことを考えながら、「27万円!」「この夏だけでか!」と叫んでしまったのだった。

既存と既存
「きそん」と読むのが正しい。しかし、新座市議会でも国会でも「きぞん」と読む人が多い。今夜のニュースでも民主党の若い議員が「きぞん」と言っていた。どうでもいいことだけど、気になるのである。どうでもいいけどね・・・。

今日の写真1
トラクターにからまった草を取るエイトです。これがまたえらい作業で・・・トラクター万能ではないのです。何でエイトっていうかって?中学生の頃、余りにも足が速くて・・・まるでエイトマンのように足が見えないからエイトなんです。

今日の写真2
炎天下で頑張った5人。左から幸弘、エイト、直弘、ゆうたく(幸弘の長男)と撮影している僕です。この日、飲んだ水は3リットル以上。でも一度もトイレには行きませんでした。それ程重労働だったのです。

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7月23日 (金)  『一生懸命』幻のたかやん日記 第205弾! 2010.7.23(金)  たかやん

『一生懸命』幻のたかやん日記 第205弾! 2010.7.23(金)  たかやん

モムチャンダイエット
朝はいつものようにDVDを見ながら「モムチャンダイエット」を15分間・・・。それがまた効くんだ・・・。いろんなことに・・・。

毎日選手権
8時06分の電車に乗り、昭島へ。今日は毎日選手権のダブルスの初日である。シングルスで無様なところを見せてしまったので、今日のダブルスの意味は大きかった。なんせ、パートナーの昭は仕事を休んで来てくれているのだから・・・・。

緊張
中学生の頃、テニスの試合の朝は緊張でお腹が痛くなった。高校でも少しそういう傾向があった。大学では全然なかったのだが・・・まさかこの歳になって、痛くなるとは思ってなく・・・昭島駅でコンビニに駆け込んだ。そのコンビニ(セブンイレブン)のトイレが滅茶苦茶綺麗で、ウォッシュレットがついていたのには感動した。その時、今日は勝つな。。。ついてるな、そう思った。

シード
実は1回戦の相手はシード。5〜8シードで有名なペアだった。しかし、ついていると思い込んだ僕はガンガン打った。パートナーの昭もガンガン打った。僕が困ると、昭が決めてくれ、昭が困ると僕がポイントを取った。ファーストセットは6−3。そしてセカンドセットはなんと6−0で僕らが取ったのである。

2回戦
兎に角暑くて、昭はかなり参っていたのだが・・2回戦は最初から気合を入れて、途中で抜くことなく責め続けた。その結果は6-0.6-0のストレート勝ち。僕らは毎日選手権という大きな大会で、目出度くベスト8に残ったのだった。

100ポイント
更衣室で着替えていると、川崎オープンで戦った吉岡さんが「ベスト8に残ったら100ポイントだよ。」「準優勝したら全日本だよ」と教えてくれた。あと2試合勝てば全日本・・・僕らはやっとそこまで来たのだ。

100円
今日は小物達が活躍した。まずは太陽対策のサングラス。スポーツ用だと5000円から20000円くらいまでするので、僕は100円ショップでサングラスを買った。そのサングラスでスマッシュが打てたのだから笑える。100円の小物で安心して戦えたのである。

帽子
ついでに言うと、僕が被っている帽子は100円である。今日はその帽子も大活躍だった。

ドラゴンボール
そして、何といっても小銭入れ。メンタルが弱い僕は、長男の小銭入れを持っていった。ドラゴンボールの小銭入れ・・・小さい頃の亮が愛用していたものである。それを今日は常に携帯していたのだ。亮と一緒に戦う・・・そういう気持ちで僕はコートに立っていた。

スペシャルドリンク
体力とミネラルが奪われる夏の戦い。コートの中で補給するスペシャルドリンクもかなり効いていた。昭はへばっていたが、僕は全く元気だったのだ。明日もスペシャルドリンクで頑張ろう!!

タオル
僕は汗っかき。右のポケットに小さなタオルを入れておいた。チェンジコート以外でも手の汗を拭けたので、気持ちよくテニスができたのだった。

応援
今日試合をしていて嬉しかったのは、前に戦った人達が応援してくれたこと。吉岡さん、田辺さんをはじめ、本当に色々な人が応援してくれました。そして何といっても東北大の先輩、熊野さんがずっと拍手をして応援してくれたことが嬉しかったです。みなさん、本当にありがとうございました!!

今日の写真
僕の一つ下の学年(昭とは同級生)の坂本兄弟との記念写真です。彼らは二人でインターハイのシングルスの決勝を戦ったほどの名選手。双子の真一さんと京一さんのダブルスは勿論無敵でした。来年には彼らとも戦えるので、それも楽しみでしょうがありません。全国中学でレフリーをしたときに知り合いになり、向こうが僕を覚えていてくれたのには感激しました。今日はテニスの話だけですみませーん!!

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7月24日 (土)  『一生懸命』幻のたかやん日記 第206弾! 2010.7.24(土)  たかやん

『一生懸命』幻のたかやん日記 第206弾! 2010.7.24(土)  たかやん

16時30分
左の胸がキリキリと痛む。救急車でここに運ばれたのは13時頃か・・・。もうあれから4時間近くが経とうとしている・・・。

タイブレーク
僕らは第1シード相手にファーストを3−6で落とし、セカンドは4−0でリードしていた。ところが4−1、4−2と追い上げられ・・僕のサービス。そこがポイントなのは間違いなかった。朝、ビデオでフェデラーのサービスを見ていたので、調子はよかった。昭も前で動いてくれていたので、殆どキープしていたのだ。僕は気合を入れサーブを打った!次の瞬間、左の背中に鈍痛が走った。しまった!筋肉を傷めたか・・・・それでも、そこが分岐点、痛みを堪えてサーブを打ち続ける。痛みは増していくが、やめる訳にはいかなかったのだ。勝てば全日本が見えてくるのだから・・・・。40−30から渾身の力を込めて打ったサーブはリターンミス。僕らは5−2でチェンジコートをした。その時、背中の痛みは、胸の痛みに変化していた。「昭、ちょっと胸が痛いんだ」と伝える。熱中症だと思ったのだろう。昭は「これを取れば休憩をもらえる。頑張ろう!」と僕を励ました。そして、僕らは6−2でセカンドセットを奪ったのだ。
しかし、5分経っても胸の痛みは増すばかりだった。僕は痛みを堪えて1番コートに入った。そう、このタイブレークを取れば、第1シードを倒せるのだ。(心臓が頑張れるところまで頑張ってみよう・・・)その時、僕はそう思っていた。しかし、5ポイント目で「昭、ごめん、もう駄目だ。動けない・・・」と言った。昭は「わかった。やめよう!」そう言ってくれた。それからはもう誰の顔も見えなくなっていった。

救急車
一緒に昭が乗ってくれた。僕の携帯からひとみに連絡をしてくれた。そして時々、僕を励ましてくれた。不思議だったことは左の胸から時々、ポコポコという音がしたことだ。救急車は猛スピードで走る。「どけー!」と絶叫しながら、飛ぶように走っていく救急車。触れるたびに激痛が走る。深呼吸しても激痛が・・・救命士はこの時点で「おかしいな・・・」そう呟いていた。(このまま死ぬわけにはいかない。)子どもたちの顔とひとみの顔が交互に浮かんだ・・・。理由は分からないが、死なないような、そんな気がしていた・・・。

立川災害医療センター
救急車は災害医療センターに到着した。直ぐに服を脱がされた。シャツは分かるが、パンツまで脱がされたのには参った。(え、なんでパンツまで?お願いだから、何かかけてよ!)そう叫びたかったが、痛みの方がそれを上回っていて・・・「痛い」と唸っていた。

心臓
どうやら心臓ではないらしい、と分かったのはそれから30分も経っていただろうか・・・心電図、エコーとやっている内に、心臓は正常という結果になったのだ。そして、CTを見ていた先生が、僕の左の肺が潰れているのを発見したのだ。

今日の写真
その時のCTの画像がこれです。左の肺の下の黒いところが空気が漏れた場所です。そこに空気がたまり、肺の3割ほどが萎縮してしまったことが分かります。肋骨の間からボールペン程の太さの管を打ち込み、その空気を抜くことで肺を元の形に戻す治療法が取られることになりました。因みに真ん中の丸いのは僕の心臓です。かなりでかく、スポーツ心臓だといわれました。1分間に45回くらいしか鼓動しないのですから・・・・。この画像おかしいとは思いませんか?答えは明日ね。

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7月25日 (日)  『一生懸命』幻のたかやん日記 第207弾! 2010.7.25(日)  たかやん

『一生懸命』幻のたかやん日記 第207弾! 2010.7.25(日)  たかやん

ICU
僕が今、これを書いている部屋は立川の災害医療センターの集中治療室。そうICUの中でこれを書いている。家族以外の人間は入れず、しかも面会時間が1時間と限られているこの部屋で、あと6時間はこうしていなければいけない。

書くこと
左胸の管を入れたところが痛い。この体勢も辛い。それでも、看護婦さんからペンと紙を貰い、痛みを堪えながらこれを書いている。


冷静になってみると、月曜日からの塾が困った。今週中には退院できそうな雰囲気は1%もないのである。子どもたちの顔が目に浮かぶ。最悪の事態にはならなかったけれど、この1週間のロスは余りにも大きい。


それにしても昭には悪いことをした。全日本のトップクラスのペアをあそこまで追い詰めたのに・・・ごめんね、昭。

安孝
ずっと応援してくれていた安孝にも悪いことをした。いつも、絶対勝てるよ!とメールを送ってくれる安孝。昔は僕が安孝を支えていたのに、今は安孝が僕を支えてくれている。

ひとみ
やっとひとみがICUに入れた。「テニスの試合でよかったかも・・」とひとみ。確かにそうなのかも知れない。運転中だったら大事故に繋がっていたかも知れないし、海で泳いでいた時だったら・・・溺れていただろうから・・・

子どもと親
こういうところにいると、子どもたちに会いたい・・・そう思う。逆に母さんには会いたいとは思わない。こういう姿を見せたいとは思わないのだ。母さんと電話で話しておいてよかった。母さんが元気ならそれでいい・・・。


夏ばてしたと言っていた亮は大丈夫だろうか。こうして寝ていると、亮の手術の大変さが分かる。大きな、大きな手術をしたのだ。亮はそれに耐えたのだから凄い。自信を持て亮。お前ならやれることがいくつもあるはずだ。あの手術に耐えたのだ。大抵のことには耐えられるはずだ。胸を張って、生きていって欲しい。

今日の写真
ICUに入ったときの僕のレントゲン写真です。左胸に管が入っているのが見えると思います。肋骨の間を通して管を入れます。そこから空気を吸引して、肺を元の形に戻そうというのです。気胸になったときも痛かったけれど、こういう状態になった時もかなり痛いものです。若くて、痩せていて、背が高い人がなることが多い気胸という病気。どうして僕がなるのよ・・・ねえ。

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7月26日 (月)  『一生懸命』幻のたかやん日記 第208弾! 2010.7.26(月)  たかやん

『一生懸命』幻のたかやん日記 第208弾! 2010.7.26(月)  たかやん

殺人
ICUから脱出したのはよかったが、真夜中の2時半頃に「殺されるー!!」と大声で叫ぶ人がいるのには参った。30分以上は騒いでいただろうか・・・看護婦さん達も大変である。

5時半
起床。2時間ほど本を読む。ICUと違って、いくらでも本が読めるのが嬉しい。同部屋の人は70歳くらいの方が二人。退院の話をしているので、「おめでとうございまーす!」とカーテンの向こうに言ってみたが、何の反応もなかった。

余命
どうやらその方は血液の癌らしく、「余命は○年」とお医者さんに言われたのだそうだ。もう一人の方も肝臓がんだとわかり・・・「おめでとうございまーす」と言った僕は、穴があったら入りたくなった。

8時05分
朝ごはんは味噌汁、魚河岸揚煮、おひたし、ナメタケ、牛乳に米飯220グラムというメニュー。

8時42分
NHKの「あさいち」を見ていたら、教え子の弘道がフレンチのシェフとして登場し、ビックリ!入院してなかったら、多分見ることはなかったと思うから・・・。

京大
同部屋の遠井さんと長話。京都大学から電通へ進んだ遠井さんは、あの「岡ちゃん」とも古川電工時代からの知り合いで・・・面白い話を山ほどしてくれた。僕の担当の岡山先生は九大の医学部。旧七帝国大学の七大戦の話で大いに盛り上がったのだった。

家族
午後になって、突然兄貴(達矢)が顔を出してくれた。そして、その直ぐ後に雪と亮も来てくれた。家族っていいなあ・・・ふと、そう思った。雪が携帯の充電器を持ってきてくれたので、携帯からメールを打つことができた。雪も亮も兄貴もみんな笑顔で、楽しいひと時だった。

土曜の丑の日
夕飯には何と鰻が出た。「嘘でしょ!」と雪達。でも、帰りに兄貴に鰻をご馳走になったらしく・・・みんな幸せな土曜の丑の日であった。

今日の写真1
兄貴の達矢です。小さい頃はかなり苛められたのですが、今はとっても優しい兄貴です。僕のスーツやYシャツは全部兄貴から貰ったもの。ネクタイの半分もそうです。ミミズや毛虫を食わされたけれど・・・いい兄貴です。はい。

今日の写真2
長女の雪と長男の亮です。「あなたは世界一の先生かも知れないけれど、父親としては最低です!」と15歳の時、手紙をくれた雪がこうしてお見舞いに来てくれて、嬉しかったです。この春、心臓の手術をしたときに「気胸」の手術をした亮は終始笑顔でした。父子で同じ病気になったからかも知れません。妙に嬉しそうな亮でした。はい。

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7月27日 (火)  『一生懸命』幻のたかやん日記 第209弾! 2010.7.27(火)  たかやん

『一生懸命』幻のたかやん日記 第209弾! 2010.7.27(火)  たかやん

真夜中
鼾と咳と苦しそうな唸り声で何度も目が覚めた。看護婦さんは真夜中でもちゃんと来てくれる。そして優しい声をかけて、処置をして帰っていく。素晴らしい人達である。

X線
朝、撮ったレントゲンの結果はよくなかった。肺が元の形に戻っていかないのだ。早ければ3日といっていたので、ちょっとショックである。土曜日のよさこいまでには退院したい。空が踊るのを見たい。そして、日曜日の「川遊び」にはなんとしても間に合いたい。そう思うのである。頑張れ、俺の左の肺。

着替え
午後にひとみが着替えを持ってきてくれた。読みたい本や必要な小物を持ってきてくれたのも嬉しかった。そして、直弘や祐晴もたくさんのお見舞いを持ってきてくれた。ひとみの体調が悪く、車の運転が出来そうもなかったので、祐晴に東久留米まで運転して送って貰った。東久留米に停めたままだった僕の自転車は直弘が乗って帰ってくれた。頼りになる教え子達である。

煙草
救急車の中でも、ICUでも一般病棟の中でも聞かれたことは「煙草を吸いますか」ということだった。どの先生も必ず聞くのだ。煙草嫌いの僕が「え?煙草ってそんなに悪いんですか」と聞いたのだから笑える。先生達の答えは「悪いです」「致命的です」だった。僕の気胸は煙草が原因の気胸ではなかったので、それ程の心配はなさそうである。

ナース
看護婦さんにも色々のタイプがいる。今日の看護婦さんは最高だった。「体を拭きますか?」と言って、「お願いします」というと背中を丁寧に拭いてくれたのだ。しかも、「頭を洗いたい」というと、僕の頭を丁寧に洗ってくれた。しかも「一度洗ってみたかったんです、こういう頭」と爆笑しながら・・・・。

今日の写真
僕の左胸の写真です。胸に管が刺さっているのが見えますか。この管から、肺に溜まった空気を抜いていくのです。すると肺が膨らんで・・・もとの形に戻る・・・あれ、前にも説明しましたっけ・・・。

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7月28日 (水)  『一生懸命』幻のたかやん日記 第210弾! 2010.7.28(水)  たかやん

『一生懸命』幻のたかやん日記 第210弾! 2010.7.28(水)  たかやん


昨夜まで停まらなかったドレーンの泡が朝になると消えていた!九州大学の岡山先生が「泡がでていないですねえ」と教えてくれたのだ。僕はこの岡山先生が大好きで・・・兎に角感じがいいのである。人としての魅力を感じるのだ。僕のアンテナは間違いないから、彼はきっと素晴らしい先生になるに違いない。

朝ごはん
今朝のご飯は“米飯150gに麩とワカメの味噌汁、ボイルウィンナー、切干大根煮”だった。米飯が220gから150gに減ったのでよかった。運動もしないで、米ばかり食べたのでは太ってしまうから・・・。

読書
洋書を1冊読み終わったので、直弘が持ってきてくれた「甲野善紀と茂木健一郎」の対談集、“響きあう脳と身体”という本を読んだ。なかなか凄いことが書いてあったので、あっという間に読んでしまった。とにかく、いい勉強になったのだった。

よしのり
14時過ぎに突然、よしのり(吉田よしのり県議)がお見舞いに来てくれた。「どうしたの?」と僕。「大丈夫ですか」とよしのり。僕らは保谷・朝霞線、臨時財政対策債、選挙、塾の話で大いに盛り上がったのだった。

安孝
15時過ぎ。安孝登場。よしのりを紹介する。安孝の方がよしのりよりも年上だと聞いて、あれ?っと思った。そう、僕の駅立ちの先生はかなり若いのである。安孝とは勿論、テニスの話で盛り上がった。ラケットがないのが悔しかった・・・。17時半頃、安孝を1階の玄関まで送っていった。

痛み
夜中に左腕が痛くなり困った。左の背中も激痛が走る。(これはもう駄目だ!絶対手術だな)という弱気な自分と、(ここからが勝負だ)という強気な自分がいた。

今日の写真1
僕の駅立ちの先生のよしのりです。来年の春は県議会選挙があります。僕の先生はきっとまたトップ当選するでしょう。とにかく魅力のある人です。

今日の写真2
僕のテニスの先生です。昔は僕が安孝の先生だったのですが、今は安孝が僕の先生。先生のお陰で「日本一」になりたくなってきました。安孝が小学校1年生の時には抱っこしたこともあるのだから笑えます。今は先生のお陰で、安心して試合に臨める自分がいます。

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7月29日 (木)  『一生懸命』幻のたかやん日記 第211弾! 2010.7.29(木)  たかやん

『一生懸命』幻のたかやん日記 第211弾! 2010.7.29(木)  たかやん


1年2組の理科の授業。天体の授業をしていると、子どもたちが「えーっ!昨日は“ヒラシコソキサ ホチョハリギョ!”やったのに・・・・」と驚く。そう、植物の授業をやっているのに、いきなり天体の授業になってしまったのだ。うーん、こまった。何をやっているんだ、俺は・・・。そこで目が覚め、病院のベッドに寝ている自分に気づいた。

夢2
一緒にいたのは空と猛おじちゃん。三人で石神井に行ったのだが、そこで会うはずのない人とばったり・・・なんじゃこりゃ・・・と、焦ったところで目が覚める。冷や汗をかいている自分がいた。

テレビ
左胸は相変わらず痛い。先生には「痛くありません」と言うことにしているが、実は痛いのである。朝のニュースを見て、“ゲゲの女房”を久しぶりに見る。

岡山先生
「左腕が痺れるような感じなんです。」と、言ったら「肋間を通しているので、腕の神経に触っているのかも知れませんねえ。抜いたら治る可能性が高いですねえ。」と言われホッとする。兎に角、岡山先生には患者を励ます言葉が多い。励まし方が、励ます言葉が優しいのである。

雪と亮
今日も雪と亮が二人で来てくれた。着替えは持ってきてくれたのだが、頼んでおいたラケットは「却下した!」と持ってきてはくれなかった。兄貴に鰻をご馳走になった話やあっ君の学校で脱線ぶりを聞いて、亮もそうだったかなあ・・・と、懐かしくなった。1年生のうちから学校に呼び出されるのだから・・・笑ってしまう。

ドレーン
X線の結果が良好で、ドレーンの管をクリップで止めた。これで、明日の朝レントゲンを撮って、肺の形が良ければ「管を抜く」らしいのだ。管が抜ければ・・・土曜日には外出許可が下りるかも知れない・・・そう聞いて、物凄く嬉しくなった。やっと、希望の光が見えてきた。そんな感じである。

今日の写真
雪と亮です。昔はよく喧嘩していたのですが、今は本当に仲がいい姉弟です。雪は小さい頃から「ゆき」と呼ばれていましたが、亮は誰からも「亮ちゃん」と呼ばれていて、「亮」と呼ぶのは僕だけでした。それが嫌だった、と雪が言ったことがありました。そう言えば、兄貴は「たっちん」と呼ばれていたのに、僕は「とんすけ」って呼ばれていて・・・やっぱり差を感じたことがありましたねえ。今は流石に「とんすけ」って呼ぶ人はいません。もし、呼べる人がいたら、それは兄貴だけかも知れないなあ・・・。

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7月30日 (金)  『一生懸命』幻のたかやん日記 第212弾! 2010.7.30(金)  たかやん

『一生懸命』幻のたかやん日記 第212弾! 2010.7.30(金)  たかやん

責任
テレビではしきりに「菅直人の責任」を追及するニュースを流している。枝野さんの責任も追及している。選んだお前達には責任はないのか!民主党に危機的なダメージを与えた鳩山と小沢には責任はないのか。その二人は選んだお前達には責任はないのか!ふざけるな!と、思った。民主党は好きじゃあないが、余りにも勝手なことを言っている奴らをみていると、本当に腹がたってくる。結局は「選挙」が大事なのだ。自分が国会議員でいることが大事で、国民の生活などは二の次なのである。私利私欲の為にああやって、文句を言っているのだ。同じことを言っても、選挙で勝っていれば文句は言わない。そんな馬鹿な・・・民の為に、命がけで政治をしてくれる人は、わめく奴らの中にはいない。それだけは確かなことだろう。民主党と言っているが、自分党そのものだ。俺は消費税の増税には反対だが、菅直人が言わなければ「議論」にもならなかっただろう。消費税がどういうものなのか、過去の消費税がどのように使われてきたのか・・・それを明らかにするには議論のテーマにすることだ。一番怖いのは「ねじれない国会」になって、「郵政民営化法案」のように何でもかんでも法案が通ってしまうこと。今回の民主党の敗北は国民にとっては幸せなことなのである。ねじれ国会、おおいに結構。喧々諤々・・・国会で議論をしてください。寝たいだけ寝て、採決の時には黙って起立する。そういう国会議員には大変かも知れないが・・・。

退院
同部屋の遠井さんと石井さんが退院した。みんなで写真を撮り、握手をする。病院の中は「病気」の人が多く、「気」パワーのないひとが多い。でも、遠井さんは違った。体は病に侵されていても、「元気」いっぱいなのである。凄い人に出会った僕は幸せである。

11時20分
「おめでとうございます!」と前川先生に言われた。その場でドレーンの管を抜く用意が始まる。そう、自分のベッドの上で・・・。麻酔を打たれ、「息を吐いたところで抜きます!」と言われ・・・先生と呼吸を合わせて、一気に抜いた!

左手
昼食は久しぶりに左手を使って食べた。何しろ、体に管が1本も繋がっていないのは1週間ぶりのことだ。168時間ほど、管につながれていたことになる・・・。

メール
嬉しくて、沢山のメールを送った。昨日までは五分五分と言われていたので、本当に嬉しい。だけど、これで退院が決まったわけではない。明日の朝のレントゲンで、肺の形が悪ければ、外出許可は取り消されてしまうのだ。

14時過ぎ
森田議長と名塚局長がお見舞いに来てくれた。議長とはいえ、違う会派なのに、いや、一人会派の僕の為に、遠い立川まで来てくれたことが嬉しかった。局長には委員会の話や9月議会の話などをしてもらった。兎に角、二人が来てくれて、本当に嬉しかった。市長からも議長からも議会からも、そして名塚さんからもお見舞いを頂いた。月曜日には退院できるかも知れないのに・・・なんだか申し訳なくなった。

15時50分
ひとみが来てくれた。背中を拭いてくれ、頭を洗ってくれた。新聞を持ってきてくれたのも嬉しかった。「明日、外出許可が下りるかも知れないよ」というと、大喜びだった。

今日の写真1
朝まで僕の体に付いていたドレーンです。青い液体がブクブクいっているときは、肺から空気が漏れているのです。ドレーンは寝るときは勿論、トイレにでもどこにでもついてきます。

今日の写真2
今日退院された同部屋の遠井さんです。京大の文学部出身で、電通ではスポーツ部門で大活躍された方です。話が面白くて、面白くて・・・これも何かの縁なんでしょうね。

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