Diary 2007. 3
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3月31日 (土)  「たかやん議員日記」2007.第90弾!  3月31日(土)

「たかやん議員日記」2007.第90弾!  3月31日(土)

明日は命日
4月1日は愛する神さんの命日である。去年の今頃は、きっと辛かっただろう・・・そう思うだけで泣けてくる。

用務員のおばさん?
五中に初めていった日。僕は中学生に間違われた。そして初めて五中の職員室に入った時、へんてこりんなおばさんを見た。太っちょで、何だかぱっとしない洋服を着て・・その風貌から、僕は勝手に(用務員のおばさんなんだな)と決め付けてしまった。しかし、用務員のおじさんは他にいて・・・しかも初めての学年会に行くと、その教室にはそのおばさんがいた訳で・・・僕は(なんなんだこの人は!まさか先生じゃあないよな?)そう思ったのだった。そして信じられないことに、学年主任をみんなが選ぶ時、みんなが「神宮司先生お願いします!」とそのおばさんに頭を下げたのだ。そして6クラスのうち、4人の担任が決まり・・・「私もやるよ」と神さんも担任をやることになり・・・あと一人の担任が決まらない。2人の女の先輩達は、「絶対にやらない!」と言い張り、もう一人の女の先生は欠席。そして僕は校長室に呼ばれ、「3年の担任をやってくれ!」と言われて・・・再び学年会へ。そして僕は4組の担任になったのだった。(神さんは5組の担任兼学年主任。)

教科部会
その次の日に教科部会があった。理科の先生は全部で4人。1年生の川崎先生、2年の久保先生、そして3年は僕と柴崎先生というメンバーで・・・僕は3年生の5クラスを持てると思っていたのだが・・・柴崎先生が「3学年なのに1クラスじゃ嫌!」と主張し、川崎先生と久保先生は自分の学年に拘りたいと主張し・・・結局、僕は3年生4クラスと2年生1クラスを担当することになって・・・・僕は大学を卒業したばかりなのに、3年の担任プラス2年6組の理科を教えるという信じられないことに挑戦することになったのだった。今、僕が先輩教師としてその場にいたら、きっと「君は3年の担任なんだから4クラスでいいよ」と言っていたと思う。現に僕は1学年7クラスを持ったことがあるから・・・。

そんな状態でアップアップしていた僕を、神さんはいつも励ましてくれた。「大丈夫だよ。みんながついているからね。」「大丈夫、あんたならできる」何の根拠もない励ましだったが、兎に角僕には神さんがついているんだと、ちょっとだけ安心した記憶がある。

学年会
二日目の学年会で副担が決まった。「1組、2組の副担は千田先生お願いします」と1組の甲神先生が言えば、「5組、6組の副担は柴崎先生お願いします!」と6組の原先生が言う。3組の担任の帯刀先生と僕は「欠席している大熊先生という先生はどんな人なんでしょうねえ?」と少しだけ嫌な予感を覚えて・・・次の日、登場した大熊先生を見て、引っくり返りそうになったのだった。今の僕がその場に先輩としていたら・・・担任はさせなかったと思うし、仮にさせたとしても、副担には少し気をつかっただろう・・・。大熊先生は大学でたての若造が相手にできるような先生ではなかったのだ。子ども達が恐れていたように、僕までも彼女の前ではビビっていたのだから・・・。

家庭訪問
初めての家庭訪問が始まって・・・僕は朝の職員会議で言われたように、どこの家に言ってもお茶一つ、お菓子ひとかけらも食べずに学校に帰ってきた。それを知った神さんが怒った!「あんたには一生懸命お茶を入れたお母さんの気持ちがわからないのか!」と一喝したのだ。そんなこと言ったって、朝の職員会議で中村敞一郎が言った通りにしたのだよ。とは言えず、僕は次の日から校長のいいつけではなく、神さんのいいつけを守り、全ての家でお茶をご馳走になり、出されたお菓子はなるべく食べ・・・お腹がパンパンになって帰ってくるようになった。

職員会議
新米の僕は学年会は勿論、職員会議で発言するなどということは全く考えられず・・・ただただ宇宙人達の会話を聞いているような気分だったのだが・・・ある日、靴下のことが話題になり、どうしても三つ折りのソックスが気になっていた僕は、勇気を出して手を挙げた。「あのう・・・どうしてソックスは三つ折りにしなくてはいけないのですか?都会の子達は誰も三つ折りにはしてませんよ。」と。それに答えたのが神さんだった。「三つ折りの靴下のことをソックスと言うんです!」それで終わりだった。その当時、僕のクラスの女の子達はクラスに居る時は、普通に靴下を穿き、職員室に行く時は三つ折りにして穿いていった。そのことがバレ、職員室に正座させられる子ども達。(助けて!)という彼女達の目。しかし、僕は子ども達の前に仁王の様に立っている神さんには、何も言えず・・・(ごめん!堪えてくれ!)と謝ることしか出来なかった。

夜の職員室
受験を目前にした12月の職員室。多分9時は過ぎていたと思う。職員室に戻ってきた僕は、そこに一人仕事をしている神さんを見つけた。「どうしたんですか?こんなに遅くまで・・・・」「あたしは帰っても一人なんだ。あたしゃ学校がすきなんだよ」と神さんは言った。その時だ。僕が神さんに惚れたのは・・・。僕はその日から、「神さんの言うことは絶対に聞くんだぞ!」と子ども達に言うようになった。理由は簡単だ。神さんが子ども達のことを愛していて、そして僕が神さんのことを大好きだから・・・それが、僕と神さんの最初の1年の出来事だった。               たかやん


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